小児科 すこやかアレルギークリニック

病院からのお知らせ

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H23年5月の勉強会のお知らせ
2011/04/23
当院の最近の診療状況は、こんな感じです。

3月、4月は「食物負荷試験」の予約が多く、1日4件くらいやっています。巷では、インフルエンザのA型、B型も再び急増し、胃腸炎の患者さんも多く受診されています。更にここ最近のおかしな気候、つまり暑かったり、寒かったりする不安定な天候のせいでぜんそくの調子が悪いお子さんもいます。

午前中の受診も多く、昼過ぎまで患者さんの診察を行い、その後に負荷試験の患者さんにアレルギー症状が誘発されないかを確認し、その時点で食べられるのか、食べられないのかを確認しています。症状が出なければ、これからどのようなものを食べていいかについて親御さんと打ち合わせを行います。

ほとんど昼休みが取れないまま、午後の診療に突入します。この前は昼ご飯を食べたのが15時半でした(涙)。午後は予防接種や検診をこなし、それから新患の患者さんを診ます。毎日新患があり、しかも他院で治療して良くならない患者さんです。往々にして、診断が間違っており、当然治療も適切ではありません。ここは専門医として、いい加減な診療はできませんから、一人当たりつい20分、ともすると30分くらい説明することになります。

それから、園や学校を終わった子ども達の診察ラッシュとなります。診療の終わりは18時半ですが、まず時間内には終わりません。

土曜は、学会に参加したり、学会の発表の準備を行ったり、また最近は講演の依頼もありますので、その都度スライドを作り直しています。その時点で、私の出せるベストと思われる内容で講演したいと思っているからです。また「気道過敏性試験」といってぜんそくの患者さんが治療を中止していいか判断する検査も、土曜の午後くらいしか時間が取れないため、1日に2人やることもありますが、1人当たり1時間くらいかかります。

年々患者さんも増え、負荷試験も増え、講演の依頼も増えています。そのしわ寄せが、「院内勉強会」でした。開院当初は、かなり無理をして月に1回開催していたというのが正直なところです。時間が取れないため、「やらなくては」と思いつつも、最近はご無沙汰していました。

本音を言うと、参加して下さるのは当院のかかりつけの患者さんが多く、本当なら他院にかかっている患者さんになるべく聞いて頂きたいのです。

食物アレルギーなら、いつも言っているように、アレルギー検査の結果のみで食べられる、食べられないを判断されており、患者さんの多くが過剰に除去を指示されています。つまり、“しなくていい除去”の指示を必死に守っているのが現状です。専門的な診療を受けていない患者さんに、ガイドラインが推奨する診療を知って頂くことが上越のレベルを上げることにつながると思っていました。当院にかかっている親御さんは、大袈裟ではなく、こどもの医院の先生よりはよほど知識を持っているくらいです。

一時、フィールドを“院内”でなく、“院外”勉強会に移しました。当院のかかりつけでない親御さんに聞いて頂けて、よかったと思っています。これも何とか、時間の許す限り継続していこうと思います。また“院内”に関しても、時々はやらないといけないと考えていました。

実は、つい最近、当院のホームページ内の院内勉強会の案内をみて「参加したい」という旨の連絡を複数の方から頂きました。恥ずかしながら、そこは更新しておらず、昨年の4月のものだったのです(汗)。ご迷惑をお掛けしました。

ニーズがあるのですから、期待の応えないといけないと思い、来月の5月21日(土)の14時から久々に「院内勉強会」を行いたいと思います。

内容は、希望の多い食物アレルギーのネタで、アレルゲンの除去と解除についてお話ししたいと思っています。最近話題の「経口減感作療法」にも触れようと思います。お待たせした分、張り切ってこれまで勉強会で話していなかったような内容も入れたいと思っています。

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