小児科 すこやかアレルギークリニック

病院からのお知らせ

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6月21日の院内勉強会
2008/06/03
「点滴いらずのぜんそく治療」

これを今月21日14時から行う院内勉強会の題目としたいと思います。いまは季節の変わり目で、ぜんそくの調子の悪い方が時々受診されますので、この内容でお話しさせて頂きます。

ぜんそく発作を起こすと点滴しなければならないと思っていませんか?。子供は発作でなくとも点滴を嫌がるもの。「点滴する治療」と「点滴しない治療」があるとしたら、どちらを選びますか?。患者さんには分かりやすくハッキリものを言わなければならないと思っていますが、点滴に頼り過ぎるのは古い治療と言ってもいいと思います。実際に当院では開院以来、薬を飲めない小さい子数人に点滴をしたくらいです。

誤解があると困りますのでお断りしておきますが、入院するくらいの重い発作ですと点滴治療が基本となります。入院する一歩手前くらいなら、点滴なしでも何とかなるし、そもそも重い発作を起こすことが予想できているのなら、キチンと管理することでほとんど発作すら起こさなくなります。

患者さんがぜんそくかどうか診断し、ぜんそくだとしたら重症度を正確に見極めれば、あとはガイドラインに則った治療を選択するだけです。当院にぜんそくの調子が悪いと初診される方は、診断がなされていないか、重症度を軽く判断されているケースが多いように思います。治療を始めると「咳」自体をしなくなるので、今までどれだけ咳をしていたかに気付き、ビックリされることが少なくないです。

「咳」をしてると“風邪”と思っている親御さんが多いですが、風邪の咳とぜんそくの咳を区別するのは難しいことではありません。マイコプラズマの咳だと説明されていたお子さんにぜんそくの治療をしたら、あっという間に咳が止まるケースを何度も経験しています。

たかが「咳」と思わないで下さい。ひどい「咳」は確実に日常生活をむしばみます。21日は咳の見極め方、点滴をせずにすむぜんそくの治療法をご紹介したいと思います。難しい話はしません。ぜんそくは経過の長い病気なので、キチンと理解して一歩ずつ進んで頂かないと症状を安定させることはできないのです。気になる方はご参加下さい。

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