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アレルギー専門医
2017/10/17
日本アレルギー学会が認定する、アレルギー専門医という資格があります。

日本アレルギー学会のホームページの専門医を検索するページがあり、都道府県と専攻科を入力すると、例えば「新潟県」、「小児科」と入れると、私の名前がリストの中に出てきます。

それなりに勉強しないと通りませんので、それなりにこだわってアレルギーを勉強していないと、専門医の資格を取れないのも確かです。ただし、普段私が書いているように「食物負荷試験」だったり、「経皮感作」を防ぐためにアトピー性皮膚炎の治療を上手にできるかと言えば、決してそうではないでしょう。

アレルギーにこだわっており、「負荷試験をやっている」という医師がいたとします。私が考える「負荷試験をやっている」とは、年間数百件の負荷試験をやっており、それも卵や乳がクラス5とか6でも何らかのものを食べさせようとするドクターを指しますし、当然ピーナッツやエビ、ソバであっても負荷試験をやってくれる人だと思っています。

中途半端にやっていて、「負荷試験をやっています」とは言って欲しくないと思っています。多分、それだけで、先の検索したアレルギー専門医の多くが、私の言う基準を満たしていないはずです。

更に、今は「経皮感作」を防ぐために、アトピー性皮膚炎の早期発見・早期治療が大切です。既にアトピー性皮膚炎が重く、経皮感作を受けていたとしても、アトピーの治療は重要です。何故なら、ミッチリ治療することで、卵やミルクに数値が下がってくるから。

私もこだわってアトピー性皮膚炎の治療の取り組んでいますが、ステロイド軟膏を最初は十分量使うことになります。多くの医師がステロイドを怖がり、必要な量を塗っていないので、とても中途半端な状態になっています。

アレルギー専門をうたっていても、アトピー性皮膚炎の治療がガイドラインに沿っていない医師は大勢います。キンダベートをチョイと塗らせているくらいでは、良くなるものも良くなるはずがありません。

更に、早期発見ということで、かなり早い時期から治療に取り組んでいかなければいけないのに、“乳児湿疹”と言っているようでは、アテにできない医師だと思います。

敢えて言えば、私のお薦めできるレベルの医療は、専門医の中で1割もいないと思います。

世の中、数多くいる小児科医の中で、非専門医が圧倒的に多く、数少ないアレルギー専門医に巡り会えたとしても、その中で先進的で、頼りになる医師は1割もいないということです。

バリバリ有名な専門病院にいても、アトピー性皮膚炎の治療が下手な医師もいますね。負荷試験を勧められても、皮膚をキレイにしないことには始まらないと思います。こんな状況ですから、患者さんからすれば、「誰を信用すれば?」って状態でしょう。

皮膚の治療は皮膚科に任すことなく、自分で治療し、卵や乳がクラス5、6でも負荷試験をしようとする小児科医が、信用に値する医師だと私は思っています。

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