医師の人生って、だいたいこんな感じです。 医学部を卒業して、国家試験に受かれば、晴れて医師になります。研修医を経て、“使える”医師になり、内科や外科、小児科という専門を決めます。 中堅どころになり、いずれベテラン医師になります。開業を考える人は、4〜50代で開業します。 「自分の城」を持つとそれを守ることが一番になり、一般的には軽い患者を診ることが多いため、学会発表することはまずなくなります。アカデミックなことから遠ざかり、学会参加さえ減っていくようです。周りを見ていると、開業した時点がピークで、年々衰退していくような人が多いように感じています。 確かに、医療は医師の頭数だったり、高価な医療機器が必要だったりします。軽い患者ばかり診ていては、臨床研究なんてできないことが多いと思います。 しかし、アレルギーは違うんですね。医師は一人で十分で、高価な医療機器も不要です。ここ最近、外来での負荷試験のネタで発表し続けていましたし、最近は発症予防の観点で発表しようとしています。 先月、食物アレルギーの全国学会で発表してきました。実は、この1週間で2つの全国学会にエントリーしました。昨日というか、今朝なんて夜な夜な抄録を書きました。と言っても30分くらいかな(笑)。データが出ているので、文章を考えればいいのです。 この2つ以外にも全国学会に2つエントリーしており、更に秋の学会にもエントリー予定です。ということは、6つの全国学会にエントリーし、私の臨床研究について発表の予定となっています。もしかしたら、他の学会にもエントリーするかもしれません。 こんなこと、私の人生で初めてのことです。遠方からも患者さんが集まってくれ、臨床に対する熱い思いを持ちつつ、仕事が続けられる環境に感謝したいと思っています。 |
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