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背中を押して欲しい人
2018/05/05
先日、某県在住の患者さんから相談のメールがありました。

数日前にもちょっと触れたのですが、その地域の大御所のドクターに診てもらっているが、ヒスタミン遊離試験の結果をもとに、負荷試験はできないと判定されていました。

そうこうしているうちに、卵も乳も他の食品も解除が進まず、親御さんはこのままでいいのかという焦りを感じていたようです。

その状態で、何とかしたいと動く人と、動かない人がいるのだろうと思います。通える範囲内で一番と思われるドクターにかかっていれば、お任せするしかないはずです。

ただ、この八方塞がりな状況だからこそ、動かなければいけないと思っています。なぜなら、親御さんからメールでですが状況を聞いているうちに、「ベストな医療を受けられていないな」と感じたからです。

先ほども述べた通り、ヒスタミン遊離試験の結果で除去を継続しようとしている医師はあまりいないと思うし、それよりも何よりも決定的な言葉があったからです。

患者さんは現在7歳なのですが、大御所医師から「負荷試験は9歳以降はできない」と言われたのだそうです。それを聞いて、「こんな医者に任せてちゃダメだ」と感じたのです。

負荷試験には変なルールがあり、年間2回まで、9歳未満の患者が対象とされます。つまり、1年に3回目以降は負荷試験分の保険請求ができないことになっています。こんなルール、誰が決めたんだと思っています。

また、どういう訳か、9歳以降もダメなんですってね。当院では、必要な患者さんに必要なタイミングで負荷試験をしたいと考えているため、こんなルールは一切無視してやっています。

例えば、親御さんが勇気を奮って当院を初診されたのが9歳だったとします。それで検査できないじゃ、人でなしですよね?。

世の中には、権利意識の強い医者ってかなりいます。だから、症状が全く良くなっていないのに、同じ薬を出して、「お金をくれ」と言っています。確かに、改善がないのに同じ薬を処方してはいけないという“ルール”はないんですよね。

負荷試験に関しては、年に3回以上できない、9歳以降はできないと公然と言ってしまうのでしょうね。逆に、そんな医者は信用してはいけない訳です。

メールをしてくれた親御さんに、病状からもっとレベルの高い医師にかかるべきで、しかも「9歳以降はできない」なんて言う医師はという返事をしたところ、うまく背中を押せたようです。

結構全国から相談のメールをいただきますが、背中を押して欲しい親御さんがいましたら、メールをくださいね。

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