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記者会見に想う
2018/05/24
昨日の日大アメフト部の前監督、コーチの緊急会見を聞いて、ムカムカされている方も多いと思います。

この期に及んで、どの口がそう言うって感じですね。それにしても、宮川選手の潔さはスゴいと思います。見え透いたウソで、保身を繰り返す大人達とは対照的です。

私は、あれを見て医者の世界を思い出してしまいました。

医師って、なぜあんなに尊敬や信用されるのでしょう?。尊敬されるべき医師って、私はほとんどいないと感じているし、信用できない医者が圧倒的に多いです。

何故なら、努力していないからです。いつも書いていますが、医学は日進月歩とされますが、いまのアレルギーの分野はまさしくその通り!。

アトピー性皮膚炎の湿疹部分から食べ物が入り、「経皮感作」を起こして食物アレルギーを発症します。当院に県内各地から食物アレルギーで相談の受診がありますが、ほぼ全例が、軽微なものも含めアトピー性皮膚炎があるようです。私の中では、食物アレルギーは「経皮感作」以外で食物アレルギーが起こるのか?って思っています。

また、未だに食物アレルギーは除去すべきものと考える医者が多いですが、「食べられる範囲で食べさせる」という必要最小限の除去が食物アレルギーの対応です。逆に、完全除去をすることで、食物アレルギーを悪化させているように感じています。

ですから、アトピー性皮膚炎を早期発見し、早期治療に持ち込み、なるべく「経皮感作」を阻止するのがベストであり、経皮感作を受けてしまっても“手遅れ”ではなく、0歳児から食べさせるようにすれば何とかなると思っていますし、そうすべきでしょう。

世の中の医者のほとんどが、アトピー性皮膚炎を何のためらいもなく“乳児湿疹”と診断し、過少治療を繰り返すことで、食物アレルギーを作り上げていると言っても過言ではないでしょう。さらに、食べさせれば治る可能性があるものの、負荷試験も行うどころか隠蔽し、専門医に紹介することなく、その結果として私腹を肥やしています。

これだけ激動の状態にあるアレルギーに対し、ベストを尽くすどころか、病気を悪化させているように思うのです。

特に開業医は、開業してしまった時点で医師としての成長が止まってしまうことが多いようです。「オレはこれでやってきたんだ」という変な自信を持ち、それより上を目指さなくなります。楽をすればするほど儲かるシステムも、医者達を甘やかしているようです。

症状が改善しなくても、「もっと良くしたい」、「どうしたらいいか」とは考えなくなるようです。頭はいいのかもしれませんが、その頭のいい人が「こんなもんだろう」とテキトーにやっているのが、いまのアレルギー医療なんでしょう。

多くの医者に求められているのは、自分がどこまでできて、できないかという己を知るということでしょう。

そして、これが一番大事だと思っていますが、宮川選手のような「正直さ」なんだろうと考えています。

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