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“暴君”
2018/08/04
日大アメフトの問題から、日本大学の異常な実態が明らかになってきました。

アマチュアボクシングの会長の件もそうですが、人間、権力を握り始めると、どこまでも絶対的な権力を握りたくなるという姿が浮かび上がってきました。

ある意味、同じ構造だと思うのですが、東京医大の件です。裏口入学から、女子学生の受験時の点数を下げていたことが報道されています。男性医師を増やすために、女子学生の入学を3割程度に抑えていたというのです。

もはや、他でもどんな実態が明らかになっても、驚かない状態になっています。それにしても、東京医大の件が私にとってインパクトも大きく、医者って、不正に手を染めてしまうんだと感じた方も多いものと思われます。

実権を握った暴君が、権力を振り回すことは、歴史的にも繰り返されてきたことです。誰も「ノー」とは言えずに、イエスマンを周囲に配置してしまいます。

実は、あなたの身近にも気づいていないだけで、こういう人っていませんか?。私は開業医も同様だと思っています。

昨日も「報道特集」の話題を書きました。食物アレルギーは予防できる時代になってきています。それもアトピー性皮膚炎の湿疹から卵や乳が入り、「経皮感作」を起こしていることが分かってきて、早期にアトピー性皮膚炎の治療をすることで、皮膚から食べ物を入りづらくすればいい訳です。

患者さんからすれば、夢のような話です。ところが、現実はどうでしょうか?。多くの皮膚科医、小児科医は、“乳児湿疹”といって、キンダベートなどの効かない軟膏を繰り返し処方し、通院させるだけです。

アトピー性皮膚炎の診断もできない医者は、治療なんてできるはずもなく、自分の手に負えないのに、専門医に紹介しようともしません。

これだけ社会的に注目されていて、こういう報道は繰り返させているにもかかわらず、アレルギー採血の数字だけ見て、「完全除去しなさい」と言っている医者がいかに多いことか。患者さんのためにベストを尽くそうなんて思っていませんよね?。

「報道特集」では、日本の誇る成育医療研究センターの大矢先生が取材を受けていましたが、当院でも似たようなことはやっています。患者さんが聞きつけて、県内各地から最先端な治療を求めて受診されています。誰ひとりとして、かかりつけ医からの紹介状は持ってきていません。

どの医者も、患者さんの治療の責任は持っておらず、ただ通わせて、利益をむさぼるだけのように見えます。昨日も遠くから受診された患者さんがいて、20〜30分説明しましたが、他の医院ですと3分程度で、他にも聞きたいことがあったけれど、ほとんど聞けないまま、診察室を追い出されるということって、日常茶飯事のはずです。

アレルギーに限らず、医者がいい加減な診療をやって、改善できなくても専門医の紹介すらしないということは、ほとんどの開業医がやっていることです。お金すらもらえないような“医療”をして、満額の報酬を得ているのです。

私は、多くの開業医も立派な“暴君”だと思っています。

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