小児科 すこやかアレルギークリニック

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やはり早期から
2018/10/15
13日、島根大の千貫先生をお招きして、第11回「すこやか健康フェア」を開催しました。

多くの方にお集まりいただき、ありがとうございました。お陰さまで、来年も頑張ろうという気持ちになりました。

茶のしずく石鹸を解明された先生なので、やはり普通の医者とは目の付けどころが違うようです。いろいろな事例を提示してくださいました。

ダニに刺されて、牛肉アレルギーを発症するなんて、普通の頭の人間には思いつきません。ダニは西日本に多いようですから、じんましんを繰り返している場合、その都度肉を食べていないか確認する必要がありそうです。

小児科では、肉は加熱して食べるので、アレルギーはまず起こさないというのが“常識”になっています。何かの発見をするには、“常識”を打ち破らないとダメなんですね。

クラゲに刺されて、納豆アレルギーを起こすなんて思いもしません。となると、この類いのアレルギーは今後もいくつも見つかっていくのでしょう。私も何か発見できるかも?(笑)。

講演の中で、皮膚をキレイにする、食べられる量を食べていくというお話がありました。いまだにアレルギー検査の数字だけみて「除去しなさい」という皮膚科医が多い中、やはり皮膚科の世界でも、食べさせるというムーブメントが起こっているんだなと感じました。

最後に参加者から質問を受けつけました。危惧していたことではありますが、アトピー性皮膚炎を見逃され、除去を指導されているお子さんの話が出てきました。

これは私も話の中で出したのですが、医師は革新派と保守派があり、保守派は、新しいことをやろうとはせず、「オレはずっとこのやり方でやってきたんだ」と勝手に自信を持っているパターンです。

何かの伝統の技法ならまだしも、日進月歩の医療には、このやり方は通用しないのは明らかなのですが、新しいことを吸収することに抵抗を示す医師は存在します。食物負荷試験なんて、まさにその通り!。「食べるな」と言っておけば、何も起きませんし、表面上の責任を果たした気になることもできます。

食物アレルギーが過渡期だからということもあるでしょうが、であれば、お子さんを守るためには、革新派の医師を探すしかありません。食べずに放置して治るケースもあるかもしれませんが、食べて治す方向に進めていくことの重要性を、今回の講演会で再認識しました。

食物負荷試験の存在を広めたいと思って、「すこやか健康フェア」を始めました。負荷試験の存在はだいぶ広まってきたように思いますが、まだまだ受けられていない患者さんも多いし、何より「食べさせること」の重要性を認識していない患者さんがまだまだ多いと思い知らされました。

「すこやか健康フェア」は、しばらく止められそうにありません。

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