小児科 すこやかアレルギークリニック

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強み
2018/11/07
現在、食物アレルギーの世界ではパラダイムシフトが起きています。

パラダイムシフトとは、従来の常識や考え方が大きく変わることを指します。「食べるな」と言っていたものが、食べた方が有利であることが分かり、まさにパラダイムシフトです。この瞬間に出会えたことに感謝したいと思っています。

ただ、私には不満だらけです。まだまだ解明されていないことが多いから。要因は、日本の第一人者が自分達の患者を診るので手一杯で、早期の対応に手がまわっていないように感じています。まあ確かに、生後まもない湿疹の患者さんは、専門病院や大学病院には行きませんものね。

例えば、専門医でも、普通のお子さんでも卵白が陽性の人がいるなんて言っていますが、多分、ほとんどがアトピー性皮膚炎があると考えています。

アトピー性皮膚炎は、専門医も含め、症状の典型的な病態のみをアトピーと診断しているだけで、軽微なものは相手にもされていないのだろうと思います。要するに、見逃されているということです。

アトピー性皮膚炎が起点となり、食物アレルギーやぜんそくが起きてきますが、軽微なアトピー性皮膚炎が見逃されているため、混乱を起こしているように感じています。当院を受診される食物アレルギーの患者さんは、ほぼ全例、湿疹の存在を指摘できます。「ほぼ」と書いたのは、例外があるかもしれないからです(汗)。

ぜんそくも、食物アレルギーも見逃しがあるようです。ゼーゼー、ヒューヒューを繰り返すものがぜんそくだと定義しているため、ゼーゼー、ヒューヒューを繰り返してから、ぜんそくの治療が始まることになります。

食物アレルギーも、抗体が高ければ、食べてアレルギー症状は起こし得ると思います。“食べさせ方”が上手ならば、何も起きないのだろうと思います。いきなり卵や牛乳そのものを濃い量与えては、眠れる獅子を起こすことになります。にもかかわらず、負荷試験をやってシロクロつけなさいと学会は推奨しています。

自分で言うのも何ですが、アトピー性皮膚炎はぜんそく、食物アレルギーに早期から真摯にかかわってくると、いろんなことが見えてきます。これは早期から対応できる開業医の強みだと思っています。

こじれきったアトピー性皮膚炎、ぜんそく、食物アレルギーはなかなか治らないと思います。これらのアレルギーは、早期介入で軽くする必要があります。それらが可能なのは、こだわりを持った開業医のみであろうと思っています。

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