小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

もしも私が
2018/11/22
昨日も触れたように、アトピー性皮膚炎を早期に見つけ治療すれば、食物アレルギーの発症を予防できると考えています。

当院のデータでは、0歳児に微量の卵白を含む卵黄を用いて負荷試験をやると、卵のアレルギー検査の数値が高い人が症状が出やすくなっています。

アトピー性皮膚炎の皮膚の状態がひどくて、面積が広いと、「経皮感作」を受けやすく、卵の数値も上がりやすいようです。

となると、アトピー性皮膚炎を早期に見つけ、治療してしまえば、卵アレルギーを悪化させないことができる訳です。仮に経皮感作を受けていても、卵白のクラスが低ければ、卵黄は問題なく食べられることが多いのです。

この辺をまとめてみると、生後6か月前にアトピー性皮膚炎を見つけ治療し、生後6か月くらいから微量の卵白を含む卵黄を食べさせていけば、卵アレルギーはほとんど予防できるだろと思っています。

多くの患者さんを診て、これくらい早期に対応しなければ予防できないという印象を思っているのですが、これが正しいのなら、学会は昨年6月に続いて、鶏卵アレルギー発症予防の提言の第2弾を出さなければならないと思っています。

第1弾が出た訳ですが、出しっ放しではいけない訳で、実際の臨床の場で、成育医療研究センターの医師じゃなくてもできるんだということを示す必要があると思うのです。

ただ、この辺のことは、一向に研究が進んでいないように見えます。何故なら、生後早期の湿疹の患者さんは、全国有数の専門病院や大学病院を受診されないからです。

要は、一番苦手な分野と言えなくもありません。アトピー性皮膚炎が重くなってもいけないし、経皮感作が進み過ぎる前に対応が必要なので、ここは役割分担するしかないのだろうと思います。

もしも私が学会幹部ならば、学会活動している開業医の先生にお願いして、この辺のことについて方針を伝え、研究に参加してもらうと思います。

私の述べたようなことが確かであれば、それを学会として提言第2弾として医師達に公表し、早期発見・早期治療がいかに大事かを知らしめていくと思うのです。

今の学会は、敢えて言えば、自分達が診れる立場にないからとスルーしているように見えます。ある程度は分かっているのなら、現時点でもその恩恵にあずかれる患者さんは多い訳で、逐一公表していかないと、「あの時、ああすれば良かったんだ」と言う親御さんの後悔を増やすだけだと思っています。

患者さんのために、真っすぐなところを学会は示して欲しいと願っています。

<<前の記事 一覧 次の記事>>