小児科 すこやかアレルギークリニック

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もしかしたら
2018/11/29
以前も書きましたが、アトピー性皮膚炎は赤ちゃんが最初にかかる病気だと思っています。

アトピー性皮膚炎を早期発見すれば、慢性の病気を早くから治療できるし、食物アレルギーも予防できるかもしれない。こじれて治りづらくなってから、治療開始するよりはいいのではないかと考えています。

その辺は、実際の治療で実感していますので、定期的に通ってくださる親御さんがほとんどだろうと思っています。

学会発表のため、診療のデータをまとめようとすると、悲しいかな、「あの患者さん、来なくなった」と気づくことがあります。大勢診ていると、フェードアウトしていく患者さんの人数も増えてきたりします。

市外から受診していて、当院まで遠いので、通院を諦めた方もいるでしょうが、通院が難しいとは思えない市内の患者さんもいらっしゃいます。すぐ近くの皮膚科か小児科に通っているのか、はたまた治療を諦めてしまったのか?。その辺はよく分かりませんが、「食物アレルギーが悪化していないか?」などと心が痛くなります。

治療意欲というか、通院できる方しか治療できないので、医師の無力さを感じてしまいます。アレルギーという慢性疾患の治療は難しいと思わされます。

ぜんそくも同様でしょう。定期的な内服や吸入を止めてしまい、咳がひどくなった時だけ受診される患者さんもいらっしゃいます。私の説明が足りないのか?という医療者側の問題もあるのかもしれませんが、必ずしもそうではないように思っています。

最近、「もしかしたら」と思ったことがあります。アトピー性皮膚炎は、親がそうだと結構遺伝しやすいと感じています。

親御さんがアトピー性皮膚炎でいまだにあると、湿疹があり、痒いのが当たり前になってしまっているのかもしれません。今より以前は、アトピー性皮膚炎の治療に真面目に取り組んでいた皮膚科医は少なかったでしょうから、まともな医療を受けられていた患者さんは少ないだろうと思うのです。

そういう感覚で、お子さんにアトピー性皮膚炎の痒い湿疹があっても、様子をみてしまうのかもしれないと感じています。

今はステロイド軟膏の使い方が整理されてきて、副作用を起こさずに皮膚をいい状態で安定化させるようなプロアクティブ治療が主流になってきています。「主流」と言っても、ひと握りの専門医の間だけですが...(汗)。

アトピー性皮膚炎の治療は簡単ではないなと実感していますが、もっとアトピー性皮膚炎のまともな治療にこだわる小児科医や皮膚科医が増えて欲しいと思っています。

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