小児科 すこやかアレルギークリニック

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「除去するように」
2018/12/05
食物アレルギーは、激変しています。

これまでは「除去する」のが正しいとされていましたが、最近は除去ではなく、「食べられる範囲で食べさせる」のです。

当院は、市外からもアトピー性皮膚炎や食物アレルギーの患者さんが受診されています。先日、こんなことがありました。

ある日、パンなどを食べて、アナフィラキシー症状が起き、救急受診せざるを得ない状況になったのです。まだ0歳で、アトピー性皮膚炎があり、食物アレルギーも心配していました。ですが、小麦はそうめんを20g食べていました。

その日、初めて食べたのはパンでした。小麦アレルギーなのか?。でも、そうめんという形で小麦を摂っていたのです。

皮膚テストを行い、大きく腫れましたので、小麦アレルギーだろうと判断しています。パンの中に、そうめん20gを超える小麦タンパクが入っていたのでしょう。

救急受診した際、病院の食物負荷試験もやっている専門医から、原因は小麦であろうし、小麦は除去するように言われたのだそうです。

アナフィラキシーを起こしたのですから、この指示は正しいと思う方が多いかもしれません。でも、私はそうは考えません。

せっかく少しでも食べている小麦を除去してしまうことは、小麦アレルギーが“治る”ということに背を向けてしまうと考えるからです。特に小麦というアレルゲンは、とにかく食べていると、徐々に食べられるようになります。

ですから、逆行させたくなかったので、小麦で負荷試験をお勧めしました。「アナフィラキシーを起こすんじゃない?」と思われるでしょうが、そうめん20gは家で何度も食べていました。それをはるかに超える量を一気に摂ったから、アナフィラキシーを起こしただけで、10gでも食べられることが分かれば、食べていくべきです。

このようなケースでは、少し食べていても、主治医から「除去した方がいい」といわれてしまう可能性が高いと思われます。それはバツであろうと考えています。

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