昨日から今年の診療をスタートさせています。 早速、負荷試験も行いました。うち1名はイクラの負荷試験でした。 年末もゴマの負荷試験を行った患者さんでした。実は、ゴマとイクラがアレルギー採血陽性だったため、除去していました。 検査陽性だけでは、十分な根拠があるとは言えないため、親御さんに「負荷試験が必要です」と話していたのです。正直、なかなか負荷試験まで進まない患者さんもいます。 理由は患者さんで様々なようですが、一部で負荷試験を提案しても実現できていないケースもあります。今回も冬休みを利用し、ゴマとイクラの白黒をつけようということになりました。 ゴマは、食べられました。イクラは今回初めて行いました。イクラは検査が陽性だと症状が出る可能性が高い食材だと考えています。不用意に食べさせては、結構強い症状を引き起こすこともあり、要注意です。 過去に、1粒なめてすぐに吐き出す方法でも、じんましんが出た患者さんもいました。この患者さんは、10粒食べさせたところで、じんましんが少し出てきて、そこで中止としています。 今年の初「陽性」となってしまいました。この結果を受けて、アレルギー診断書には、ゴマは解除、イクラは引き続き除去と書きました。正しく判断できて、私もホッとしています。 ちなみに、イクラは時々少量食べていこうと説明しています。多くの医師が除去と指示するところでしょうが、食べないと「治る」ことから背を向けてしまうことになってしまいます。 負荷試験は、除去継続か、解除か見極めるだけの道具と思っている医師もいるようですが、私はいかに食べさせるかを判断したいと考えています。それだけでは、不毛なのだと思っています。 2019年も、食物アレルギーを治すまたは、軽快させることを目標に、取り組んでいきたいと考えています。 |
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