スタート
2019/01/18
| この場で、重要なことは繰り返し書いています。 最近は、経皮感作に関することが多くなっています。だって、食物アレルギーは、「治療」では“除去”しかなかったし、「発症」も待つしかなかったのです。 それが経皮感作からの「発症」がほとんどであることが分かり、アトピー性皮膚炎の治療と、少量から食べさせることで「治療」できるようになってきたのです。食物アレルギーは、治せる病気だと思いますし、毎日そういった患者さんの診療を行なっています。 ただ、その一方で、こんな現実も知っておく必要がありそうです。 先日、ある赤ちゃんが当院を初診されました。近くの小児科に通っても湿疹が良くならないという理由でした。 診察時に、ビックリしました。正常な皮膚はほとんどなく、一見して重症なアトピー性皮膚炎だったからです。ちなみに、元主治医の診断は、“乾燥肌”。 「アトピー性皮膚炎の診断もできない医者に、よく通っていたな」と思ってしまいました。いつも言っているように、診断できない、治療できない、でもってその間に経皮感作が進むのです。 しかも、アトピー性皮膚炎が重症なら卵アレルギーは必発と言っていいほどです。卵白が陽性でしたが、負荷試験もすることなく、クッキーは食べてもいいと指導されています。これもあくまで結果であって、事故があったら泣き寝入りでしょうね。ハッキリ言って、小児科医としての良心のかけらも感じられません。 どう考えても、この小児科医に対応できるレベルではなかったのですが、こんなデタラメをやり続けても、医者には満額の報酬が支払われます。専門医に紹介すべきレベルでしたが、金に目が眩んだのでしょうか？。 私はどうしたか？。「今まで言われたことはすべて忘れてもらってよく、薬も捨ててください。今日からまともな治療をしていきましょう」と言いました。お母さんも涙ながらにうなずいてくださいました。 さあ、この赤ちゃんと親御さんにとって、今日から何もかもがスタートです！。 |
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