昨日、8ヶ月の赤ちゃんに負荷試験を行いました。 負荷試験は、アレルギー採血の数値が高くても、食べられることがあるため、実際に食べさせて判断しましょうというものですよね?。 この場で何度も書いていますが、当院では卵白がクラス6でも卵焼きを食べさせており、負荷試験は積極的に行うものと考えています。 では、特異的IgE抗体って何なのでしょう?。抗体が高くて症状の出ない人と、抗体がさほど高くなくても症状の出る人の差って、どういうことなのでしょうか?。人によって、抗体の働き方が違うのか?。 アレルギーは抗原-抗体反応なので、抗体を多く持っていれば、症状を起こしやすいというのは、事実だろうと思っています。でも、クラス6でも卵焼きが食べられて、クラス2でアナフィラキシー を起こしてしまった経験があります。 私が考えているのは、「それまでの食べさせ方」の問題なのだろうと思っています。 アレルギー症状は、患者さんにとっての症状を起こす量を超えて食べてしまえば、症状を起こすのでしょう。少ない量の卵を事前に摂っていて、食べ慣れていれば、症状を起こしにくくできるのだろうと考えています。 ちなみに、昨日の負荷試験は、卵白4、オボムコイド4の8ヶ月の赤ちゃんに、茹でて少しおいてから分離した卵黄を使いました。それだとほとんど症状は出ないのですが、出てしまい、じんましんがパラパラと現れました。 卵を食べさせるのは、初めてでしたが、わずかな量で症状を起こしたことになります。何ともないことも多いのですが、この患者さんにとっては、多かったのでしょう。 抗体価が高いと、基本的には症状を起こしやすいということになると思います。 |
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