学会発表の準備もしています。 当院でのデータの集計は、ある真実を表しているものと思われます。当院で0歳で負荷試験を実施しているうちのほとんどが、卵、乳、小麦で、そのうち卵が最多になっています。 既に卵を摂取して、症状を起こして当院を受診している患者さんも少なくないのですが、受診時の卵の特異的IgE抗体を調べてみました。アトピー性皮膚炎があり、経皮感作を受けて、卵が陽性化しており、負荷試験を行ったという患者さんも含みます。 クラス別でいうと、クラス0が5人、1が3人、2が12人、3が15人、4が4人、5が4人でした。クラス2や3が多いのは、頻度が多いからです。となると、クラス4や5は症状が出る割合もそれなりであろうと考えています。 ただ、クラス4、5の患者さんが全員症状が出ている訳ではありません。「え〜っ」と思われるのは、クラス0や1でも症状が出る人がいることでしょうか?。食べた後2時間くらいして嘔吐を繰り返すという消化管アレルギーの症状が多いようです。 これは、あくまで0歳児での集計です。かかりつけ医から卵の検査がクラス0や1だから大丈夫と言われても、ごくわずかではありませんが、嘔吐という症状が見られる訳です。 検査が陰性なので、アレルギーに理解のない医師は、「卵アレルギーではなく、胃腸炎だ」なんて言ったりしますからね。ご注意ください。 今回の集計では、割合にして2割弱になっています。 |
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