小児科 すこやかアレルギークリニック

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見極め方
2019/02/08
最近、疲れが取れません(汗)。

毎日、診療して、仕事が終わったら、学会発表と論文の準備をしている訳です。このところずっとそんな感じで、疲れが取れないようです。自分で引き受けたんだから、頑張りどころではありますが、年をとった影響もあるのでしょう。

体がくたびれてくると、疲れが取れないまま、仕事をやり続け、どんどん疲労が溜まっていくのでしょう。悪循環なのでしょうが、何とか乗り切りたいと思っています。

昨日、某市在住の親御さんからメールがありました。湿疹があり、食物アレルギーの症状も出ている。かかりつけ医から家で少しずつ食べさせるように言われたが、怖くて...という内容でした。

私から言わせれば、不誠実な小児科医にとっとと見切りをつけて、速やかに専門医を受診する必要があると考えています。

まず、経皮感作を受けている訳ですから、湿疹の悪い状態が続いていたことが推測されます。分かった専門医にかかっていれば、皮膚はいい状態をキープできますから、こうはならなかったと思います。

また、当院であれば、アトピー性皮膚炎と診断すると、離乳食前にアレルギー採血を行なっています。食物アレルギーの症状が出る前に、卵の感作を見逃さないつもりです。そして、負荷試験をした上で、少ない量から食べさせ、卵アレルギーを治すよう仕向けていきます。

湿疹の状態が悪いまま、卵を自宅で食べさせろという医者は、“ニセモノ”だということです。卵白が陽性だと、クラス2とかでも意外とアレルギー症状が誘発されます。

某市は医者も多いため、患者の奪い合いが激しいエリアで、専門医に紹介したがらない医者が多いんですよね。この患者さんは、速やかに専門的医療を受けて欲しいと返信しておきました。受診のタイミングを遅らせてはならないと思います。

今回の「見極め方」を参考にしていただけたらと思っています。

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