小児科 すこやかアレルギークリニック

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時間が足りない
2019/02/13
何の時間が足りないかというと、今月の全国学会の発表時間が足りないという話です。

話の内容は、アレルギー疾患の早期発見・早期治療。やはり、診断をキッチリつけようとすると経過をみる時間が長くなり、その間に治りづらくなってしまうと考えています。

アトピー性皮膚炎は、多くの小児科医、皮膚科医が“乳児湿疹”とか“乾燥肌”なんて言っていますが、実は多くがアトピー性皮膚炎だと考えています。この時点で、早期発見なんて夢のまた夢な訳です。

その間に経皮感作が進み、食物アレルギーを発症して当院を受診されるケースが後を絶ちません。医師たちの診る目を根本から変えないとダメなのでしょうね(汗)。

そして、食物アレルギー。とにかく食べることで治すことができる訳ですから、経皮感作が成立したとしても、いかに食べさせていくかが大事なポイントです。これも多くの医者が逆のことを言います。「除去しなさい」と。

今回の検討の数十人の対象の中で、卵を除去している人は誰もいないと思います。とにかく積極的に食べさせようとしているからです。

アトピー性皮膚炎と食物アレルギーはかなり早期に発症してきますが、意外や意外、ぜんそくもかなり早期から出始めます。これも多くの小児科医が“風邪”と診断しています。

こう見てくると、少なくとも子どものアレルギーに未来はないように思えます。多くの医者が、全くもって逆のことをしているからです。早期発見・早期治療というテーマでものを見ると、正反対のことしか行われていない現実があります。

今回の当院の検討を発表する訳ですが、6分の発表時間では全く足りません。もう少しコンパクトに話せるようにスライドを手直ししたいと思っています。

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