医師であれば、「医事新報」という医療系の情報誌は知っていると思います。 その本から、コラムを書くよう依頼があったのが、昨年12月だったと思います。そんな有名なところから、こんな田舎の開業医に話は来ませんから、何かの間違いかと思ったくらいです(笑)。 開業してから一層学会活動もし、多くの日本の第一人者の先生方に顔を覚えていただきました。きっとご高名な先生からの紹介だろうと思っていました。 そうでもないようです。私がいろいろと学会活動をやっているのが編集部の方の目に留まったそうです。こんな地方の開業医が人様に認められるってことはあまりないことなので、ちょっとうれしかったです。 いま出回っている「医事新報」に私の書いたコラムが載っているようです。早速、子どもに自慢しました(笑)。 内容は、こんな感じです。 10年以上前は、アトピー性皮膚炎の治療をしっかりやれば、食物アレルギーを防ぐことができるとは言れもしていなかったし、対応は基本的に除去。私は負荷試験を行い、無駄な除去は減らしたいと考えましたが、重度の食物アレルギーの壁に跳ね返され、少量でも食べることができませんでした。 患者さんも除去に慣れ、負荷試験をすれば症状が出ると捉えていますから、次第と医院から足が遠ざかり、今でも除去の生活がメインになっています。 そういういまだに心苦しいケースを経験しており、それが私のいまの診療に大きく影響しているようです。 つまり、誰よりも早くアトピー性皮膚炎を見つけ治療し、経皮感作を防ごうとしています。先日の学会でも発表させていただきましたが、実際に食物アレルギーの予防は可能になってきています。そんなことを書かせていただきました。 医療系の雑誌なので、読むのはほとんど医師に限られるでしょうが、食物アレルギーの時代の変化を、同業者に伝えられたらいいなと思っています。 |
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