土曜は、21時まで医師会の仕事、日曜は論文作成にかかりっきりでした。 今年の新潟は、新潟らしくなかったですね。雪も降るには降りましたが、すぐに溶けてしまい、こんな雪のない冬はほとんど経験したことがありません。 天気がいいのに出かけることなく、家か医院で仕事をしていました。普段はじっとしていないタチなので、そのストレスたるや、かなりのものがあります。 そんな中、ある意味感動ってことがありました。アレルギーの体質を疑われると、医者でアレルギー検査ってされますよね?。ダニがいくつ、卵白やミルク、オボムコイドがクラス3とかってヤツです。 と同時に、総IgE値ってだいたいみますよね?。400だったり、2000で高かったり。アレルギーの体質があると、どなたも結構高い数値を示すようです。 つい、卵白や小麦の数字を見ており、総IgE値ってそんなに注目してなかったのですが、アトピー性皮膚炎と思われる湿疹のある赤ちゃんの数値って、どれくらいだと思いますか?。実は、多くの赤ちゃんが感度以下だったりします。 数百とか、数千ってのは見慣れていますが、意外と多くの赤ちゃが1未満という値です。当然、IgEがそれだけ低いのですから、卵白やミルクもクラス0です。 それが経皮感作によって、クラス2とか、3へ上がっていくのです。乳児期後半になってくると、卵白はクラス1とか2だったものが、3とか4、5に上がってくる人も増えてきます。最初は卵白だけ陽性だったものが、卵白、ミルク、小麦などと複数項目が陽性化してきます。 総IgE値も最初は1未満という、1桁だったものがしまいには数百、数千に上がっていくというのをまざまざと見せつけられました。まさにアレルギーの体質が作られていく姿を見ているのだと思いました。 この経皮感作を抑えるには、保湿剤の塗布だけでは難しいのかなと考えていて、ステロイドをしっかりと使い、積極的にアトピー性皮膚炎の治療に取り組んでいくことが大切だと考えています。 |
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