先々週、食物アレルギーに関する研究会がありました。 医学は日進月歩の代名詞的な存在だと思うのですが、研究会に参加してみて、何かちょっと停滞しているように感じました。 確かに食物アレルギーが重症化してしまうと、ほんの少量食べただけでも症状が誘発されてしまうことはあると思います。「除去しましょう」となるのは、致し方ないと思えます。 ただ、食物アレルギーは、唯一というか、「食べて治す」ことができる病気だと考えています。学会に参加していると、「少量」の負荷試験を行い、それでも症状が出ると「完全除去」と指導されています。逆に有名な専門病院でそういう傾向が強いように感じています。 いやいや、逆にそういう患者さん達こそ何とか工夫して食べさせていくべきではないですか?と言いたくなります。個別に指導していくべきだと思うのですが、「少量」の線を引いて、画一的に「完全除去」と指導するのは、ちょっと違うんじゃないかと思っています。 病院の名前というのもあるのでしょう。食物アレルギーは基本、食べなければ何も起きないので、中途半端に食べさせて症状を起こさせても...という考えもあるのかもしれません。 相当治りづらいのは確かだろうと思いますが、じゃあ、重症化させないためにはどうしたらよいか?。そこのアプローチが欠けているように思えてなりません。 私はよく書いている早期発見・早期治療に活路を見出しています。学会に参加しても、そういう話がほとんど出てこないことに相当不満を持っています。食物アレルギーで治療に難渋しているのは分かりますが、減らす努力をしなければ、重症児がどんどん溜まっていくだけだと思っています。 先日、研究会があったばかりですが、実は来年の発表ネタもほぼ完成しています。日進月歩の医療において、1年も先のネタが決まっているとはどういうことか?。 専門病院が早期発見・早期治療を重視してないように見えるので、来年のネタとして時代遅れにはならないだろうと思っています。旬なネタとして公表できるだろうと考えています。 「何だかなぁ」と思う自分がいます。 |
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