小児科 すこやかアレルギークリニック

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早期治療の効果
2019/02/27
開業医で、論文を書こうなんて奇特な人はほとんどいません。

日々診療に没頭し、その上で論文を書くために論文を読み、勉強し、カルテを開いてデータを抽出し、まとめ上げ、論文を完成させるのです。

生半可な思いではできないということがよく分かりました(汗)。日々100数十人の診療をして、疲れが溜まった身体にムチ打って、そうしようとしているのですが、身体が疲れて切っているのが自分でもよく分かります。こんな調子で、完成するんでしょうか?。

早く解放されたいです。これだけやっても、受け入れられるか分からないし、一度提出したとしても、わんさかと手直しをされるかもしれません。なかなか不安な状態が続いています(汗)。

まとめたデータの中から、ネタとひとつ。卵アレルギーの早期発見・早期治療についてまとめているのですが、湿疹があると、生後6ヶ月以降になると過半数が経皮感作を受けています。要は、卵白がクラス6は今回の対象ではいませんでしたが、クラス2から5に上がっていました。

多くの医者が、卵アレルギーがあると考え、卵の除去を指導する訳ですが、当院ではそんな野暮ったいことはしません。負荷試験を生後6ヶ月以降に行い、何とか食べさせようとしているのです。

その中で、問題なく食べられてクリアする赤ちゃんもいる一方で、症状の出てしまう子もいます。専門医でも除去継続なんて言うのでしょうが、それでも何とか食べさせる努力をしています。

その子達が1歳を過ぎると、卵クッキーの負荷試験を行っています。一人は通院がなく分からないのですが、残りは全員卵クッキーを食べられています。つまり、誰も完全除去はしていないのです。

これってスゴくないですか?。これが早期発見・早期治療の効果だと考えています。

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