小児科 すこやかアレルギークリニック

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えっ、えーっ
2019/03/05
昨日、ある兄弟が当院を初診されました。

食物アレルギーの相談だったのですが、タイトル通り、流石の私も驚いてしまいました。

いまだに日本の第一人者も、“湿疹”から食べ物が入るとか言っていますが、当院で診ている患者さんでは、とても軽症も含めてアトピー性皮膚炎が確認できます。医師がアトピー性皮膚炎を厳しい診断基準に当てはめようとしているだけで、ほとんどはアトピーを指摘できます。

今回の患者さんもアトピー性皮膚炎があったのですが、見逃されており、食物アレルギーの指導もなされていましたが、その医師はなんと内科医でした。

だいたい赤ちゃんの湿疹は、小児科医か皮膚科医が診るものと思っていましたが、近所の内科の開業医が対応していました。多分、消化器内科が専門だと思います。

内科医の場合、赤ちゃんの皮膚はこれまで診る機会もまずなかったはず。開業してから診るようになったということでしょう。こういった場合、誰も指導する医者がいませんので、独学で勉強したのでしょうが、そんな甘いものではありません。

実際、アトピー性皮膚炎の診断もできておらず、しっかり経皮感作も起こしており、それで食物アレルギーの指導なんてできることはまずありません。

田舎の開業医は、自分が何でも診れると思い込んでいる人もいるようです。私は越権行為だと思うのですが、「お医者さんは何でもできる」ことになっているため、違法でも何でもないことになっています。

この分野は、小児科医や皮膚科医なら完璧に対応できる訳でもなく、一概に内科医が何もできない訳ではないでしょうが、さすがに生まれてまもない赤ちゃんを、小児科や皮膚科に行けない訳でもないのに、内科に連れていくのはちょっとと思ってしまいます。

この辺は、無法地帯となっており、どの開業医も客を減らしたくない一心かのかもしれませんが、専門医へ紹介するモラルは持っていただきたいものだと思っています。

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