小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

やり方と指導
2019/03/14
この場で、食物負荷試験で白黒をつけるというようなことを書いています。

日本の第一人者も含め、負荷試験は大切で、ぜひ受けるべきだと言っています。間違いではないんですが、負荷試験のやり方やその結果の活用法に差があるように感じています。

たとえば、ようやくガイドラインにも重症には少量のみ負荷する方法が採用されました。かなり遅いです(笑)。

乳の場合は、3ml相当とされています。最近は負荷間隔をできるだけ延ばすように言われており、施設によっては1時間とかになっているようです。となると、0.5ml→2.5mlとか、1ml→2mlという配分でやっている医療機関もあるかもしれません。

食物アレルギーは、摂取した量で決まりますから、軽症なら何も問題ないでしょうが、このやり方では重症患者を相手にしていることが多く、これは問題です。

何が問題かというと、先日当院で診ている重症な牛乳アレルギーの患者さんに負荷試験を行いました。0.05mlで症状が出ました。こんな患者さんに初回で0.5ml上げることでも非常に怖いことです。

個人的には、どういう根拠で重症は3mlという多い量になったのか?と考えています。「もっと少ない量でないとダメでしょ」って思っています。

有名専門病院によると、3ml摂れないと除去の継続になるようです。ここ最近よく言っていますが、食物アレルギーは食べることで治る可能性を引き出せるにもかかわらずです。

ちなみに、当院では0.05mlで症状の誘発された患者さんにも超微量を摂るように指導しています。「絶対に治って欲しい」と思っているからです。多分、除去になる理由は、摂って事故を起こすと責任を負われるからだと思います。私だって患者さんと訴訟騒動にはなりたくはありませんが、治ることから目を背けたくないと考えています。

負荷試験をやってくれる医療機関がまだまだ少なく、やったとしてもやり方とその後の指導がだいぶ異なるようです。それが現実なのでしょう。

<<前の記事 一覧 次の記事>>