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皮膚と小児科
2019/03/15
世の中には、開業医嫌いの親御さんもいらっしゃることと思います。

開業医から裏切られ、“嫌いにならさせられた”って感じかもしれません。食物アレルギーの患者さんにとっては、負荷試験が必要な訳ですが、負荷試験をやっていない小児科医なんて極めて多いですよね?。

普段は優しくて、近所で評判の医師であっても、負荷試験をしていなかったり、専門医に紹介しなければ、それは“ビジネススマイル”だったということですよね?。とにかく、食物アレルギーに理解のある医師って、なかなかいないし、各県に1、2人ってレベルではないでしょうか?。

最近では、アトピー性皮膚炎の湿疹から経皮感作を起こし、食物アレルギーを引き起こすと言われています。食物アレルギーと言ったら、小児科医くらいしか対応できませんから、アトピー性皮膚炎にも精通している必要があります。

ところが、皮膚はからっきしダメで、「皮膚は皮膚科に通っています」って患者さんも多いと思います。開業医ではなく、総合病院にかかっていても、湿疹が悪いと皮膚科に回されて、それ以来、小児科と皮膚科の2つを通院って親御さんも少なくないのではないでしょうか?。

ちなみに当院では、アトピー性皮膚炎も食物アレルギーも喘息もアレルギー性鼻炎も診ています。格好よく言えば、オールインワン?(笑)。最近は花粉症症状の患者さんが多いです。

「アレルギーマーチ」がごとく、アレルギーは追って発症してくることが多いため、一人の医師が責任を持って診る姿勢が必要なんだろうと考えています。多分、皮膚科、小児科、耳鼻科に眼科に通って忙しい親御さんは少なくないはず。

当院は、アトピー性皮膚炎を早く見つけ、食物アレルギーやぜんそくを待ち構えているので、見落としは少ないかと思います。皮膚は皮膚科に通っていて、だんだん重い咳をするようになっても、ぜんそくは皮膚科では対応できませんし...。

これからの小児科医は、アトピー性皮膚炎の治療にも精通していないとダメだと思うのです。早期発見・早期治療をすれば、いくら慢性疾患であるアトピー性皮膚炎であっても、結構ステロイドはオフにできるものです。

オールインワンの小児科医、増えたらいいと思いませんか?。

ただ、残念ながらステロイド軟膏をたっぷり使って皮膚炎を抑えていかないといけないのですが、副作用を恐れて、中途半端にしか使えない小児科医がほとんどというのが実情だろうと思います。

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