小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

殻を破るのは、あなた
2019/03/27
世の中、食物アレルギーでお困りの方も多いと思います。

確かに重症化してしまえば、微量でも症状が出てしまうので、食べさせることすら困難です。だったら、重症化する前に手を打てばいいわけです。

一番いいのは、アトピー性皮膚炎を早期に見つけ、治療してしまい、経皮感作を防ぐこと。しかし、世の中、それだけの意識高い系の親御さんはほとんどいません。乳児期のかなり早い段階で、治療を開始しなければいけないからです。

多くが、卵や乳を摂らせて、症状が出て、慌てて医療機関に駆け込むところから始まるのでしょう。

多くの医師が、検査をして卵や乳の数値が陽性で、「卵(乳)を除去しないさい」という話だけで終わるのだと思います。多くの医者がそうするでしょうが、間違いが2つあります。

まず、なぜ食物アレルギーになったのか?を考えていません。ほとんどが経皮感作から発症するので、ベースにアトピー性皮膚炎があるはずです。それを見極めて治療しなければ、経皮感作が進行することになります。

もう1つは、除去してはいけないこと。食物アレルギーは食べることで、治す働き(経口免疫寛容)があるにもかかわらず、多くの医者が目先のことしか見ておらず、「除去、除去」と言っています。

多くの医師がこのことに気づき、口を揃えて「湿疹の治療をしましょう」、「除去ではなく、少しずつ食べさせていくことがいいんですよ」と言ってくれる日はくるのでしょうか?。

医師は多くが保守的で、自分のこれまでやってきたことの殻を破ろうとはしないので、5年経っても10年経っても、大して変わらないんじゃないかと思っています。

となると、「近くのお医者さんで十分」と思っている親御さんが、そういう古い考えの殻を破り、専門医にかかるというのが得策なのではないでしょうか?。

<<前の記事 一覧 次の記事>>