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2019/03/29
先日、新潟県よりアンケート調査がありました。

何だろうと封を開けてみると、アレルギー疾患に関する調査でした。例えば、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどを1年間にどれだけ新規で診ているかなどです。

いま、国は各都道府県にアレルギー拠点病院を作ろうとしています。私の知る限り、他の県ではすでに拠点病院が決まって、公表されていたりします。

このアンケートが、アレルギー拠点病院に関係しているのは明らかで、新潟県はまだ決まっていないということなのでしょう。残念ながら、新潟県はアレルギー後進県なので、そんなに候補に挙がる病院すら選べないくらいだと思っています。

決まっていないから、こうやってアンケート調査をしているのか、もしくは決まっていて、新潟県は広いので、協力病院という形で調査しているのかという感じでしょうか?。

多分、開業医を含めた医療機関にアンケート調査をしているでしょうから、当院のようにアレルギーに特化した開業医は新潟県内にはほとんどないので、どう取り扱うつもりでしょう?。

新潟県は大きく分けて3つの地域に分かれて、上越、中越、下越と区切られています。例えば、下越にある新潟市内の病院が選ばれたとすると、当院のある上越から患者さんが行くとなると、120キロの距離があります。

上越地域の頼りのなる、実績のある医療機関を把握しておきたいのでしょうか?。同業者は、とにかく足を引っ張りたがります。個人医院が選ばれたりすると、文句を言う人が出てくるでしょうね。

新潟県は、どう考えているのでしょう?。もちろん、拠点病院選びの検討会はこれから始まるという訳ではないでしょう。アレルギーにこだわり、特に新潟県では初めて食物負荷試験を導入し、リードしてきた当院には、全く声がかかっておらず、私の知らないところで、専門医として長年頑張ってきた人抜きで、決められようとしています。まあ、物事ってそんなもんでしょうかね?。

先日、関西のある方からメールをいただきました。両親ともアレルギーがあり、生まれた子をアレルギーにならないように対応してきたが、卵を食べて症状が出てビックリして当院にメールをしてくださいました。すでにミルクアレルギーも発症しています。

専門医にかかっていて、このありさまです。食物アレルギーは、こういう両親の希望を叶えられる、つまり予防できる時代にも関わらずです。

せめてアレルギー拠点病院には、増え続けるアレルギーを減らすという建設的に患者さんを診れる医師が選ばれないと、大した解決にはならないだろうと思います。アレルギーは慢性の病気で、発症してしまえば、治すには簡単なことではありません。

ただ、いまの日本にはそういう医師がほとんどいないというのが現状だろうと思っています。

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