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老害
2019/04/06
この言葉は、あまり好きではありませんが、私の中では、政治家や企業のトップの年長者が、柔軟ではない考え方を振りかざすというイメージです。

最近、医者の間でもこの「老害」が結構あるんじゃないかと考えるようになりました。

新年度に入り、人の移動が多い時期だと思います。昨日も県内の某市から、また関東地方から転居されてきたお子さんが初診されています。

一人はアトピー性皮膚炎なのですが、転居の直前にアトピー性皮膚炎ではないかと言われて、こちらに転居後、すぐに当院を受診されています。それ以前は、いつものパターンですが“乳児湿疹”などと言われていました。

いつも言うように、アトピー性皮膚炎を早期に見つけることは食物アレルギーにも大きな影響を及ぼします。とても大事な時期にも関わらず、小児科医や皮膚科医は決まって“乳児湿疹”といい、過小診断、過小治療により食物アレルギーが悪化するというのが常です。

医者は病気をみて、幾つ鑑別診断を挙げられるかが実力の分かれ目だと言われます。乳児期の湿疹ときたら、ほとんどが“乳児湿疹”と言われているようです。治療して、難治だったり、振り返せば、アトピー性皮膚炎を疑うべきですが、そんなのはお構いなしのようです。

関東から転居された方は、いく種類もの食べ物がアレルギー採血陽性だったのですが、負荷試験もされることなく、除去、除去と言われていました。地域の総合病院宛の紹介状を持ってこられたのですが、通うことになった園から当院の受信を勧められています。

多くの食品が負荷試験の適応でしたが、負荷試験の「ふ」の字も言われていない状況でした。

2つのケースとも、老害というほどの高齢の医師が診ていた訳ではないのですが、「湿疹」→“乳児湿疹”、「食物の抗体陽性」→“除去”という、何の迷いもない対応は、医師の「老害」と言ってもいいのではないでしょうか?。

多くの医師が「オレはずっとこの方法でやってきたんだ」と古い考えを押し付けているように思うからです。医学は日進月歩。特にアレルギーは目まぐるしい進歩を遂げていますが、多くの医師にとっては関心がないようです。

しかも、医師と患者の関係なんて対等なんてことはあり得ず、医師がそうだと言えば、そうなってしまうので、医者は努力もしないし、新しいことを吸収する必要もないのです。

お子さんを「老害」lから守るためには、親御さんも新しい情報に常にアンテナを向けているしかなさそうです。

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