小児科 すこやかアレルギークリニック

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広まらない訳
2019/04/19
本日は、休診です。ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。

18年前に研修先の福岡の専門病院で、当時はアレルギーを専門とする病院でもあまり行われていなかった「食物負荷試験」を初めて目の当たりにしました。

その時は、「これを新潟県内に広めたい」と思いました。それ以降の20年弱もの間、それなりに新潟県内に広める努力をしてきましたが、いまだに多くの小児科医が実施していません。

食物負荷試験が広まらないのは、多くの医師が広めようとしていないからでしょう。自分が怖くてできない検査が広まってもらったら、周囲からおいてけぼりを食らう訳です。要するに、わかりやすく言えば、“いんぺい”しているということです。

今の時代、多くの小児科医の頭の中には、「食物負荷試験」という6文字はあるでしょうから、医者が広めないようにする“努力”をすれば、ほとんど何も変わらなくすることはできるのだろうと思います。

食物アレルギーの対応として、多くの医師が「除去しなさい」と言いますが、本当に除去すれば治るのでしょうか?。

私の認識では、食物アレルギーは食べることで、体が慣れるのであって、除去して確実に治るという根拠はないと思います。これは、日本の第一人者の責任だろうと思います。こんな基本的なことすら、明確な根拠がないようです。

今、日本の第一人者が繰り返し言っていることは「食物負荷試験で白黒つける必要があり、専門病院に紹介してください」ということと、「経口免疫療法は研究段階であり、専門病院で行うべき」ということでしょう。

このところ、ずっと同じことを言い続けていて、何の音沙汰もありません。開業医は、医院の経営が第一です。潰れたら、医療を提供することすらできません。正直、経営に偏りすぎている開業医が多いと感じています。

一人でも客を減らしたくないと考えており、食物アレルギーの患者さんは増えていると言われていますので、そんな馬鹿正直に専門病院に何人も紹介したくはないのだと思います。

私の目標は、食物負荷試験を多くの開業医が実施してくれることです。だって、私のような不器用な男がそれなりにやれているのですから、多くの医師ができないことはないのです。

そう考えると、学会は食物負荷試験を多くの開業医にさせたくないように感じます。以前は、私も開業医の負荷試験について話す機会を与えられたことがありましたが、最近は全くないし、他の開業の先生にも依頼されていないようです。となると、開業医に負荷試験をしてもらう努力をしていないように見えるし、ノウハウを本気で伝えようとしていないようです。

重症者に行う「経口免疫療法」も、「経口免疫療法は専門施設以外でやるべきでない」と言っていますが、研究している割には、我々にどこまでできるのか?、どう対処すべきか?のアナウンスもないようです。

開業医は、トラブルにつながるかもしれないような面倒臭いことはやりたくないし、第一人者は自分たちのものとして、他の医師にさせたくないように思えてなりません。

結局、「食物負荷試験」を本気で広めたい人が日本にほとんどないので、全国各地に広まらないという考え方は、あながち間違ってはいないと感じています。

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