小児科 すこやかアレルギークリニック

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2019/04/25
私の関心事は、「早期発見・早期治療」です。

アレルギーはご存知のように、慢性疾患です。すぐには治らない、いやらしい病気と言えます。

ただ、いつも書いているように、アトピー性皮膚炎を早く見つけ治療すると、発症するはずの卵アレルギーが出てこなかったりします。要は、食物アレルギーの運命は結構簡単に変えることができると考えています。

ただ、私は食物アレルギーだけ考えている訳ではなく、早く見つけたアトピー性皮膚炎や、ぜんそくもどうにかしたいと考えています。

アトピー性皮膚炎も湿疹を繰り返す、かゆみの強いしつこい病気ですが、プロアクティブ治療により、湿疹のない状態を続けていると、結構とステロイド軟膏を中止し、保湿剤のみにできそうです。

もう少し長い経過を見ないと、治るのかどうかは何とも言えませんが、治る方向に持っていけそうだと考えています。

そして、ぜんそくはどうか?。アレルギー疾患は、アレルギーマーチに沿って発症してくるとされます。まずアトピー性皮膚炎が出て、経皮感作をして食物アレルギーを発症してきます。そういう患者さんが次に発症してくるのは、ぜんそくだと思います。

確かに、アトピー、食物アレルギーときた赤ちゃんは、痰がらみの咳を繰り返すようになります。ぜんそくは、ゼーゼー、ヒューヒューを繰り返す病気だと定義されていますが、他院から逃げてこられる患者さんは、ゼーゼーを何度も何度も繰り返し、繰り返しすぎてから、受診されます。

ですから、繰り返しすぎる前に手を打とうと考えていました。そういう方針で長年やってきましたが、それが正しかったのかどうかは、なかなか判断がつきづらいところです。ただ、当院で診ているぜんそく患者さんは、発作を起こして入院する患者さんは稀で、吸入ステロイドをしている患者さんも多くはないように感じています。

ぜんそくも早期発見・早期治療ができれば、軽くする、もしくは治すことができるのかもしれないと考えています。

アレルギーは、なかなか治りづらい病気ではありますが、「早期発見・早期治療」が鍵になるというのは、共通しているように思います。

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