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一流
2019/05/01
時代は「令和」になりました。ちょっと背筋がピンと伸びる気分です(笑)。

多くの人が、病気になると「患者」という立場になります。患者になると、病気を何とかしてもらおうと、近くの開業医にかかることが多いかと思います。

一般的に、開業医は軽い病気を診ることが多いのですが、中には珍しい病気である可能性もある訳です。特に軽い病気ばかり診ていると、重い病気を見逃すことがあります。

日頃から、重い病気も診ていると、見逃すことも少なくなるのだろと思っています。それは患者さんであっても、「そうだろうな〜」と思われると思います。

「一流」と言えば、先日引退を発表したイチロー選手が思い浮かびます。まあ、「超一流」ですね。でも、日頃から入念に準備し、どんなことにも対応できるようにしていたことも多くの方がご存知だと思います。

体調管理など野球選手に必要とされることに無頓着で、いつもあのような成績を収めていたのなら、ただの「天才」なのでしょうが、彼は日頃から抜かりない準備をしていたので、もちろん才能もあるのでしょうが、努力の「天才」だったのだろうと思いっています。

医師も一緒だと思っています。特に開業医は、軽い病気ばかり診ているので、アレルギーで言えば、ぜんそくを“風邪”、アトピー性皮膚炎を“乳児湿疹”などと誤診を繰り返しています。治療して改善がないにも関わらず、同じ薬を処方し続ける医者がいかに多いことか...。

せめて治療しても改善がなければ、「自分が誤診したのではないか?」とか、「専門医に紹介した方がいいのではないか?」と迷うべきなのに、それもないのです。

イチロー選手が開業医だったならば、いろいろな病気に対応できるよう日々努力し、引き出しを多く持ち、どの患者さんにも全力を傾けることでしょう。それが一流であり続ける証でしょう。

そう考えると、少なくとも「一流であり続けたい」と願っている開業医はほとんどいないと思います。

先日、スパイスアレルギーの患者さんに、41種類のスパイスを用いて皮膚テストを行いました。その結果、ヨモギ花粉と交差反応したセリ科のスパイスアレルギーだと立証できました。スパイスアレルギーを診る可能性があるのは、皮膚科と内科、小児科でしょうが、多分99%の医師がこのような精査をしていないと思います。多くの医者が効率や経営を優先し、手間や時間のかかることをやらないことが当たり前になっているのです。

医師達が、一流であることを放棄しているというか、もっと言えば、医師たちが「赤信号、みんなで渡れば怖くない」状態になっていると言えるのではないでしょうか?。要は、皆が精査しないので、それがフツーになっているということです。これは、かなり危険なことです。

私自身がまだまだ「一流」ではないと思いますが、「一流」でありたいと思っています。小児科医は子どものすべての病気を診ますし、専門分野は細分化されており、全てにおいて一流であることは不可能だと思います。私の専門であるアレルギーについては、イチロー選手を見習い、「一流」でありたいと準備を続けたいと考えています。

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