小児科 すこやかアレルギークリニック

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ギリギリセーフ
2019/05/08
先日、東京のトップクラスの小児アレルギーの専門病院に通院していた患者さんが、内科の開業医に通っていたことをお話ししました。

食物負荷試験を何度か行っており、新潟に転居が決まっても、負荷試験が必要だったからこそ、紹介状を書いてもらっていた訳です。

にも関わらず、内科が専門で、食物アレルギーのことを分かっていない上、負荷試験もやっていないような女医の開業医が、引き続き診ていたという驚きの患者さんの続報です。

開業医をやっていると、医師が一人しかいないため、誰も何も意見してくれないせいでしょうか?、何が正しくて、何が正しくないか分からなくなっている医者って見かけることがあります。当院の存在を知っていて、自分のところに何もせず通わせていたのですから、悪質極まりない行為だと思っています。

前も書いたと思いますが、アレルギー診断書をその内科開業医から書いてもらい、通っている保育園に提出したら、当院の方がいいんじゃないかと園側のアドバイスで当院を受診された訳です。

その点、地元の園、学校はちゃんと分かっているという印象を持っています。医者は分からないのに、園や学校は理解している訳です。

その患者さんですが、東京の専門病院で卵や乳など負荷試験を受けていて、部分的に解除になっていたのですが、新潟に転居されてから、当院を受診するまでの約1年間に完全除去に戻っていました。

食物アレルギーは、食べれば治る方向に進むし、食べなければ食べられない方に“退化”する可能性があると思います。しかも、どんどん頭の良くなっていく幼児が、親からの「食べてはいけない」という考えが刷り込まれてしまうと、気持ちの上でも食べられなくなってしまいます。

もうそういう年代だったので、卵や乳のうち、特に乳は心配でした。卵はしばらく食べていないブランクはあったものの、卵焼きの負荷試験をクリアしています。ゴールデンウィーク明けに牛乳がどれくらい摂れるようになっているか(摂れないようになっているか)を確認したいと思っていました。

東京の専門病院にかかっていた頃は、牛乳50mlを飲んでいたそうですが、この1年はほとんど飲んでいない状況でしたので、どこまで“退化”したのか不安でした。

最初は3mlから始めたくらいです。意外と飲めることが分かり、飲み進めていった結果、合計200ml摂れました。本当によかった、よかった!。

卵も乳も、怖がって口にしてくれない可能性もあったのですが、口にしてくれて、さらに卵焼き1個、牛乳200mlを飲めました。もう少ししていたら、ダメだった可能性もあり、ギリギリセーフだったのではないかと思っています。

ゴールデンウィーク明け、幸先のよいスタートを切れたと思います。

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