小児科 すこやかアレルギークリニック

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悩んで欲しい
2019/05/20
私は、毎日アレルギーにどっぷりつかっています。

普通の小児科なら、風邪や胃腸炎など感染症が多いのでしょうが、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどの患者さんがほとんどです。もちろん、風邪や胃腸炎の患者さんも来られますが、ベースにアレルギーを持っていることがほとんどです。

特に開業してからは、12年近くも毎日、毎日こういう生活を送っています。その中で心掛けてきたことは、「どうしたらもっと良くできるか?」ということ。

ご存知のようにアレルギーは、慢性の経過を辿る、治りづらい病気です。それでも改善を求めて通ってこられる患者さんに対し、「どうしたら良いのか?」と悩んできたつもりです。

例えば、食物アレルギー。私の恩師の教えで、クッキーやカステラを少しでも食べさせていくという方針をとっていました。当時は、多くの日本の第一人者も「除去、除去」と言っていた時代です。

負荷試験をやり、少しでも卵や乳が食べられることが分かって、喜ぶ親御さんの笑顔が見たくて、毎日負荷試験に取り組んできました。当時は、食べられるのならば、食べてもらうという気持ちでしたが、今では食べさせ続けることで、治ることが期待されています。

ぜんそくも、呼吸困難や睡眠障害を起こすことが分かっている訳ですから、早く見つけて、徹底的に予防するということを以前からやっていました。

アトピー性皮膚炎も、ステロイド軟膏を使うと副作用が起きやすいと言われていますが、良くするためにはステロイドの積極的な使用が重要であって、いい加減な使い方が問題なのだろうと気づきました。

今では、プロアクティブ治療といって、積極的に全身性に塗ることを心掛けています。アトピー性皮膚炎のガイドラインには、「治そう」なんてことは一切書いておらず、「日頃治療することで、生活に支障のない状況を作るのが目標」という感じです。

とにかく毎日悩んで、12年もやっていると、見えてきた“景色”があるように感じます。早期発見・早期治療をすることでアレルギーは結構克服できるのではないかということです。

食物アレルギーは予防できるし、アトピー性皮膚炎は結構治る、ぜんそくも軽く抑えられるように感じています。

それも毎日「どうしたら良くできるか」と悩み続けてきた積み重ねの結果だと思っています。

日本の現状は、多くの医師がアレルギーの診断すらままならず、いい加減に対応しているうちに症状を繰り返し、悪化しているようです。各医師がもう少し本気で悩んでくれれば、こういう事態は減らせるはずだと思っています。

アレルギーは意外と対処できるということに、気づいて欲しいと思っています。

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