小児科 すこやかアレルギークリニック

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見て、見て〜
2019/05/22

この場で、普段から食物アレルギーのことについて書くことが多いと思います。

食物アレルギーで困っている方は多いし、なかなか正しい情報は得られないので、そういった方々にも役に立ちたいと思っています。10年以上、ほぼ毎日書いています。自分で言うのも何ですが、それなりの想い、覚悟がなければできないことかもしれません。

半年ほど前に新潟市から1歳過ぎの赤ちゃんが、食物アレルギーのため初診されました。前医でアレルギー採血はやられていて、卵白4、オボムコイド5、ミルク3という値で、これらの食品は除去と指導されていました。

専門医であっても、除去を続け、アレルギー採血の数字が下がってきたら、負荷試験を行うというやり方を取っていることが多いようです。私なら、すぐに負荷試験を行います。どんなに数値が高くても、少量なら食べられるし、除去を続けて“食べられなくなること”を知っているからです。

昨日も書きましたが、学会は「経口免疫療法」を禁じています。開業医なんてやるべきではないというスタンスです。私も「食事療法」で十分だと思っています。

新潟市というと、当院まで120キロ離れています。通常では、通院する距離ではありません。先に述べたような当院の方針を伝えると、これまでこの半年で4回負荷試験に受診してくださっています。

卵については、昨日も触れたように卵クッキー、カステラの負荷試験は終わっており、食べられることを確認しています。ミルクも100ml飲めています。

半年ぶりにアレルギー採血を再検させていただきました。抗体価を書きますが、卵白49.8→8.83、オボムコイド82.6→9.50、ミルク7.30→0.42(画像)とどれもすごい低下です。タイトルにあるように「見て、見て〜」という感じです(笑)。

ちなみに、先日は卵焼きの負荷試験をやっており、軽く発赤は出ましたが、1個完食しています。半年で、4回の負荷試験で卵と乳は解除できそうなところまできました。

新潟市など他地域の患者さんは、当院の存在は知っていても「遠いから」と言われますが、逆に“近道”だと思うんですが、いかがでしょう?。

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