小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

一人二役
2019/05/28
先日の当院をご紹介しましょう。

朝一番に負荷試験をスタートさせます。頻度的にも卵、乳などが多くなりますが、この春、東京から転居し、成育医療センターから紹介状を持ってこられた患者さん。卵白がクラス6で、卵は除去になっていました。当院得意の卵クッキーで負荷試験を行いました。

無駄な除去はしないように心掛けているため、別々のお子さんにカニとイカの負荷試験も行いました。カニは過去に症状があって除去していたのと、イカはアレルギー採決の数字が高く除去されていました。

午前中は、患者さんも多く、100名に迫ろうかという受診がありました。発熱や吐き下しで受信されるお子さんもいますが、ほとんどがぜんそく、アトピー性皮膚炎の患者さんです。いわゆる風邪症状の診察をしつつ、ぜんそくやアトピーの悪化がないかも確認しないといけません。ですから、他の小児科よりは時間がかかります。

午前中の診療が終わったのは13時半。当院の13時半といえば、午後の診療開始の時間です。10分ほどで昼ご飯をかき込んで、午後の診療スタートです。

ちなみに、卵クッキー、カニ、イカとも規定量は食べられました。食べた量から日頃の摂取量を決めます。それを食べ慣れてもらうように説明します。結構時間がかかります(汗)。

午後一番は新規受診の患者さんが多く、生後1ヶ月の湿疹の患者さんの受診もありました。

私はアトピー性皮膚炎の早期発見・早期治療にこだわっています。この辺は学会が推奨している診断法はないので、その辺の事情も話します。できれば、経皮感作を抑えたいので、自前のデータで患者さんに説明しています。

親御さんからすれば、いきなりアトピー性皮膚炎とか卵アレルギーとか言われて、混乱してしまうかもしれません。最初によく理解し、治療に取り組んでもらうため、茶のしずく石鹸の話なども交えて、説明しています。

生後1ヶ月はそれほど多くないですが、生後数ヶ月の患者さんなら日に数名受診されることが多いかな。10代の新患が複数人いました。1人は、ゴボウを食べると喉が痒くなるというもの。これって花粉症がらみで口腔アレルギー症候群をきたしたものだと思われます。ちょっと珍しいでしょうか。

もう1人は、夕食後にアナフィラキシーを起こし、救急病院を受信した高校生。ソバを食べており、皮膚テストでソバが大きく腫れました。これまでソバは食べておらず、ソバアレルギーの可能性が高いです。

運動の激しい高校生だと、食物依存性運動誘発アナフィラキシーかと思いましたが、状況が異なり、いろいろ問診をして、ソバにたどり着きました。実際アナフィラキシーを起こしているので、エピペンの動画を見ていただき、エピペンの説明もします。そして処方もしています。

当院は夕方にかけて、受診が多くなり、この日は150名以上の患者さんの診療をしました。終わる頃にはもうクタクタです。

結構盛りだくさんな日だった訳ですが、もはやアレルギー拠点病院と一般小児科の一人二役みたいな感じです。こんな感じの日々を送ることが多いです(汗)。

<<前の記事 一覧 次の記事>>