小児科 すこやかアレルギークリニック

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私くらい!?
2019/06/13
明日14日(金)は学会発表があるため、休診です。ご迷惑をお掛けします。

土曜は帰ってきて診療しますので、よろしくお願いします。

当院は、水曜午後は休診で、そこに講演活動を行うことが多くなっています。園や学校は研修会は平日の日中にやりたく、医師は勤務があるので、平日夜や土日にやって欲しいのが本音なので、予定が合わないことが多いようです。

開業医って、水曜か木曜の午後を休診にすることが多いと思います。実は労働基準法がらみだったりするのですが、当院の場合は、水曜午後に各地に出向いて講演活動をこなしています。

昨日も、某市に出掛けてきました。食物アレルギーの研修会って、2つ柱があると思います。とにかく誤食させないということと、誤食や新規発症の時の緊急時の対応についてではないでしょうか?。

それだと、食物アレルギーが相当悪者で、食べさせてはいけないものという印象を皆に植え付けてしまいます。

ぜんそくやアトピー性皮膚炎は慢性の病気で、治療に時間や手間がかかりますが、食物アレルギーを治すには「食べる」ことがカギになってきます。結構あっさり治ってしまうことも経験します。卵を完全除去し、悩んでいた患者さんが新潟市から半年前に受診されましたが、卵アレルギー克服は目と鼻の先です。

これは何をやったかと言えば、卵を少なく含むものから食べさせていったのです。ですから、全国津々浦々で開催されている食物アレルギー研修会に言いたいのは、もう少し治すことも考えたらいかがですか?ということです。

絶対に食べさせてはいけないと思い、除去に除去を重ねると、治るものも治らないし、子どもは食べることが恐怖になり、気持ちで食べられなくなります。

最大のポイントは、物心つく前に食べさせてしまうこと。いや、治してしまうことでしょう。そのためには、除去しているヒマなんてなく、0歳から積極的に食べさせていくことでしょう。

今の世間の雰囲気では、「除去ありき」だし、食物アレルギーが相当なヒール役になっています。早期から食べさせて、治していけば、誤食させない配慮とか、エピペンの使い方を学ぶ必要はなくなりますよね?。

昨日も、卵でアナフィラキシーの既往のある5、6歳の子が当院で治療を始め、治ってしまい、エピペンを返上したケースを提示させていただきました。これが食物アレルギーの対応としては、ベストだと考えています。

ですので、研修会の冒頭に食べて治そうと言われるのは、本当ですと言いました。食物アレルギーの研修会で、こんなことを言うのは私だけかもしれません(笑)。

多くの方々の食物アレルギーの捉え方を変えていただきたいものだと思っています。

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