小児科 すこやかアレルギークリニック

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なるべく早く
2019/06/15
昨日、学会発表してきました。

自分の発表の時間以外は、学会で最新情報を学んできました。もちろん勉強になりましたが、進歩している部分とそうでもない部分があると感じました。

昨日も書きましたが、アレルギーはスピードが一番だと考えています。

昨日は、生後7ヶ月で受診した赤ちゃんを“手遅れ”と書いてしまいました(汗)。「なんてひどい」と思われたかもしれませんが、しっかりとリカバリーできています。

昨日、学会で話を聞いてきて、ぜんそくもアトピー性皮膚炎も食物アレルギーもなかなか治らないものだなと感じました。それは、慢性疾患たる所以でもあります。

それに対応するには、どうしたらいいのか?。私は早期発見・早期治療の活路を見出そうとしています。どの病気も、早く見つけてデメリットがあるのかとすら思います。

ただ、アレルギーの場合は、症状を繰り返えせば、繰り返すほど、診断か確定しやすいという部分が大きいようです。

診断を正しく行うことは、大切なことです。ただ、多くの医師が診断をつけることにチカラを入れすぎて、治療においてスタートダッシュが切れていないように感じるのです。

例えば、昨日のように生後7ヶ月の時点で、既にアトピー性皮膚炎の湿疹が出ているにも関わらず、“乳児湿疹”などと言われ、数ヶ月適切な治療を受けられていなかったのです。その間に経皮感作を受けてこうなってしまったと考えています。

さらに、多くの医師が卵アレルギーに傾いていることに気づいてもいませんが、万が一気付いても、アレルギーを起こすから卵は除去しなさいと言うことでしょう。より一層対応が遅れてしまう訳です。普通、生後7ヶ月では卵の負荷試験は行いませんし...。

その辺のことに対し、医師がふんぎりをつけて対応する必要があるのですが、まだまだそうはなっていないようです。まだまだ“エビデンス”が足りないのでしょうか?。

検証しないからエビデンスが構築できない、エビデンスがないから、さらに対応が遅れるということを危惧しています。

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