小児科 すこやかアレルギークリニック

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3ヶ月
2019/07/09
食物アレルギーの中で、卵アレルギーが一番頻度が高くなっています。

当院では、卵の負荷試験に関しては、卵クッキー、カステラ、卵焼きというように3段階に分けて実施しています。

以前は、段階のステップアップは、期間を決めておらず、様子を見て行なっていたのですが、長年の経験から現在では「3、4ヶ月後に次回の負荷試験をやりましょう」と言っています。

例えば、卵クッキーを3、4ヶ月食べ慣れると、カステラに挑戦できるというようにです。最初から卵焼きに挑戦するのは、強いアレルギー症状を起こす可能性があるし、最近では加工品をしっかりと摂って足場を固めることが大事なんだろうと考えています。このやり方で、卵白クラス6の患者さんでも徐々に食べられるようにしています。

間隔は、もっと短くてもいいのかもしれませんが、現在では3ヶ月を1つの目安にしています。赤ちゃんの小麦の負荷試験だと、3ヶ月も必要なかろうと考えています。食べさせ始めると、どんどん食べられるようになるからです。

話は変わりますが、先日、某市から患者さんが受診されました。パンがゆを食べてアレルギー症状を起こし、かかりつけを受診した結果、卵、ミルク、小麦が高いことが判明しました。専門施設に紹介され、受診してみたら負荷試験を勧められたのだけれど、3ヶ月待ちなんだそうです。

それを聞いて、待っていられないと当院を受診してくださったのです。有り難い話だし、親御さんも賢明な判断をされたと思っています。また、別の専門病院でも負荷試験は3ヶ月待ちなんだそうです。これでアレルギー拠点病院が1つに絞られたら、負荷試験で半年待ちなんて状況になりかねません。

全国の有名病院もこんな感じなのでしょうが、これが問題であるということを指摘したいと思います。

食物アレルギーに長く取り組んでいると、日頃からも書いていますが、若ければ若いほど治りが早いと感じています。3歳より2歳、2歳よりも1歳、1歳よりも0歳というようにです。

小学生くらいの重症化した食物アレルギーは、負荷試験で3ヶ月待っても影響は少ないと感じていますが、乳児はどんどん食べさせていった方がいいと感じています。負荷試験に数ヶ月待つのは、影響がないとは言えないと考えています。

しかも、冒頭に述べたように、3ヶ月もあれば、次の段階にステップアップできるくらいの期間だと捉えています。

最近、乳児で卵、ミルク、小麦が陽性の患者さんをよく診ますが、こういう児に対し、もっとスピーディーな負荷試験が求められると思います。年長児の重症な患者さんとは切り離して考えるべきだろうと考えています。

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