小児科 すこやかアレルギークリニック

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〇〇ではない
2019/07/11
先日、患者さんからメールをいただきました。

食物アレルギーを疑われる症状があり、かかりつけの小児科で検査を受け、卵とミルクが陽性だったそうです。かかりつけから言われたのが、除去という言葉でした。

いろいろ調べてみると、最近は除去しない方がいいと書かれていることが多く、どうしたらよいかという内容でした。

これに関しては、2年前に学会が出した「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」が参考になります。まず湿疹を治療し、生後6ヶ月から卵を少量食べさせていくと、卵アレルギーが8割減らすことができるというものです。

提言を改めて見直すと、湿疹をキレイにするよう小児科で治療を受けると書いてあります。世の中の多くの医師が食物アレルギーの予防に関心がなく、湿疹を“乳児湿疹”と診断してしまうし、弱いステロイドを少し塗って、良くなったら止めるように言っています。まず、湿疹をなくすこと自体がかなり高いハードルなんだろうと思います。

湿疹を治療した上で、生後6ヶ月から微量の加熱全卵を食べさせるのだそうです。今回のケースのように、すでに卵白が陽性になっている場合は、食べさせるのは怖いだろうと予想されます。だから、かかりつけ医も「とりあえず除去」と言ったのだろうと思われます。

除去しても治る保証もないし、根拠もないと思います。ちなみに、先の提言では、アレルギー採血をやっていないのが、前提にように感じます。検査が陽性なら、かかりつけ医の指示に従えということでしょうか?。

逆に、卵白が陽性であっても、卵を食べていないため、卵アレルギーかどうかは分からない訳です。病気と決まった訳でもないのに、除去をするのはおかしいと思いませんか?。

湿疹があると、8割の赤ちゃんが卵が検査陽性になるという報告もあり、提言自体も、かかりつけの指導も、少々不親切になってしまうのではないでしょうか?。

ちなみに、当院では卵白が陽性になると、全例、少量の卵で負荷試験を行っています。そうすると、ほとんどが症状が出ませんが、一部の患者さんは少量にも関わらず、症状が出てしまいます。強い症状はまず起こさないと思います。特徴は、卵白がクラス3とか4とか高い人が症状が誘発されやすいようです。

当院は、負荷試験で症状が出ようが、さらに少ない量を指定して食べ続けるように指導しています。それがうまくいくコツだろうと考えています。すぐに除去という医師との間に、大きな差が出るのはここだろうと思っています。

ちなみに、タイトルはかかりつけの除去という指導に不安を感じて、いろいろと調べているお母さんを見て、ご家族が変人呼ばわりするのだそうです。

いえいえ、お母さんは変人なんかではなく、とても立派です。お子さんにベストのことをやろうとされている訳ですから。食物アレルギーは過渡期ということもあって、医者がいろんなことを言うし、私としてはそれに惑わされて欲しくないと考えています。

当院の経験では、最近よく書いていますが、早く食べさせるほど治りがいいと思います。完全除去している赤ちゃんは、誰一人いないと思います。

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