小児科 すこやかアレルギークリニック

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至難の業でしょうが
2019/08/16
お盆休みをいただいていましたが、遠出が多く、昨日も含めてなんだかんだで3000キロくらい車で走ったのでしょうか。

休みなのに、全然休んでないって感じですね(汗)。今日から切り替えていきたいと思います。

やりたいことを言えば、引き続き、アレルギー疾患の早期発見・早期治療ですね。

アレルギーは、慢性の病気だし、多くの医師が治そうともしていませんが、早期に発見し治療に向かえば、治せるのではないか?と本気で考えています。

そもそも、日本の診断基準が、慢性の経過を確認することになっており、そうしている間に症状を繰り返し起こさせ、それで悪化させているように感じています。大きく言ってしまえば、医師の意識改革も必要なんだろうと思います。

それにしても、日本の医療は医師個人の差があり過ぎます。例えば、今年は手足口病が流行っており、手足に水ぶくれができやすいのですが、水ぼうそうと診断されていたケースがありました。

全身に水ぶくれが広がっておらず、親御さんも水痘の診断に違和感を感じていたようです。

アレルギーは頻繁に診る病気ではありますが、このように医師の知識だったり、技術だったりに差があり、対応がかなり差が出てしまいます。

食物アレルギーの早期発見とは、離乳食開始前に卵白やミルクの抗体価の上昇を確認することだろうと思います。この時点では、卵アレルギー、牛乳アレルギーとは診断できない訳です。この時点で「除去」と言われやすいのですが、少量から食べさせていけば、発症させずに済むことも多いと思います。

多分、世の中には知らずに治っている患者さんもかなり多いのだろうと考えています。一部の患者さんが、それに気づかず、一度に多く食べさせてしまい、発症してしまうのではないでしょうか?。

早期発見を意識することで、もっと食物アレルギーを減らせるのではないかと思います。そう簡単にできることではなく、多くの医師に浸透させることは至難の業でしょうが、その方向に向けて微力ながら進めていけたらと考えております。

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