小児科 すこやかアレルギークリニック

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治るかな...
2019/08/28
今日の午後、昨日お話しした園に出向きます。

園側は、アナフィラキシーの事故を起こしてしまい反省しきりな訳ですが、この状況からせめて人並みと言いますが、それなりの管理体制にもっていけるようにと考えています。

食物アレルギーの研修会は、全国各地で開催されていると思います。柱は、誤食させないことと、万が一の時の対応を学ぶというものだろうと思います。

今回は、食物アレルギーのことをあまり学んでこなかったという自覚があるそうですから、ヒヤリハットについても触れる予定です。当院のケースですが、卵アレルギーのお子さんが、仕出し弁当を食べた際、卵焼きを見つけ、まずそれを取り出して、食べたのですが、それでもアナフィラキシーが起きてしまいました。

卵焼きは、カボチャの煮付けと接しており、卵成分がカボチャに乗り移ったものと思われます。加熱卵白のオボムコイドは、水に溶けやすいため、このようなことが起きてしまいました。そういうことも知っておかないと、事故は繰り返されてしまいます。

アナフィラキシーは、その患者さんの症状を起こす抗原量を大きく超えた時に起こります。ちょっと超えたくらいでは、軽い症状しか起きないと思います。

今回は、プリンをミスで与えてしまったようです。濃いものを与えてしまい、アナフィラキシーに至ってしまった訳です。

この患者さんは当院では診ておらず、検査の数値やどの程度食べているとかの情報は全くありませんが、食べてくれさえすれば、治る方向にもっていけるように思います。

一番のハードルは、「もう二度と食べたくない」となってしまうことで、そうなると体が受け付けない訳で、相当厄介です。食物アレルギー対策のベストは、この子の卵アレルギーが治ることですよね?。

受診先は親御さんが決めることですが、治せたらいいなと思っています。

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