小児科 すこやかアレルギークリニック

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食べているということ
2019/09/25
先日、卵アレルギーの患者さんに負荷試験を行いました。

少し前に当院を初診された患者さんでした。いろいろと除去しており、まずは卵に関する負荷試験をやりました。

血液検査は、卵白がクラス5、オボムコイドがクラス4。多くの医師が「除去するように」と指導しそうな感じです。

私は、こんな数値であっても除去はしないのはご存知の方もいると思います。通常は卵クッキー、カステラ、卵焼きと段階的に負荷試験を行っています。ですから、卵クッキーからとなるはずです。

実は、親御さんが完全除去にはしておらず、卵クッキー程度は食べていたとおっしゃっていたのです。ですから、当院での卵クッキーの負荷試験はする必要がなかったのでした。

それでも、確実に卵クッキーから負荷してもよかったかもしれません。ただ、それなりの頻度で食べていたそうで、卵クッキーの負荷は省くことにしました。

何故か?。日頃から“食べているということ”は、とても尊いことだからです。

結局、カステラも問題なく完食しました。冬になったら、卵焼きで負荷試験を行う予定です。「そんな無茶な!!」と思う方もいるかもしれません。

いえいえ、私には確信があります。先ほども言ったように、日頃から“食べているということ”はとても重要なことだから。

専門医であっても、数値が高いと除去をする傾向にありますが、卵は比較的治りやすいし、“食べているということ”は、ずっと重いことだということを知っていただきたいと思っています。

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