小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

任せられる
2019/10/08
昨日も冒頭に書きましたが、ぜんそくの患者さんの調子が悪いようです。

例年のことですし、これだけ寒暖差があれば、咳き込んだり、ゼーゼー言っても仕方ないのかなと思っています。

当院に通院している親御さんは、ぜんそくの「咳」と風邪の「咳」の差を理解されていることが多いようです。

これって医師にとって難しいようで、前医で風邪と診断されて、良くならないと当院に駆け込んでくる患者さんが少なくありません。つまり、風邪の咳も、ぜんそくの咳も一緒くたにしているということですよね?。

例えば、ぜんそくの調子が落ち着いており、一旦ぜんそくの薬を止めていたとします。その患者さんが咳が出た場合、ぜんそくの「咳」なのか、たまたま風邪っぽい「咳」なのか区別する必要があります。

もちろん、ゼーゼー、ヒューヒューするくらいの「咳」であれば、親御さんも、普通の医師もぜんそくの「咳」であることが分かります。日頃からぜんそくの治療をしていると、ゼーゼー、ヒューヒューはしにくくなっており、そこまで強くない「咳」だと区別しにくくなるようです。

多分、アレルギーに詳しくない医師だと、ゼーゼー、ヒューヒューしないと風邪と診断しており、ゼーゼー、ヒューヒューしてはじめてぜんそくの治療を再開するのだろうと思います。ぜんそくがあることを分かっていて、悪くなるのを待つ必要あります?。

アトピー性皮膚炎も一緒です。ずっと当院で治療されてきて、落ち着いてきたから、地元の医者に紹介状を書いて欲しいという方がいらっしゃいます。

アトピー性皮膚炎の悪化しかけの状態から、ビシッと治療をしていかないと、掻いて悪化して、悪化してまた掻いてと、どんどん湿疹が悪化してしまいます。

アトピーもちょっと悪くなりかけても、こだわって診療していないと「汗もだ」とか、「ちょっと乾燥しただけだ」とか言われてしまいます。

申し訳ないけれど、安心して任せられる医師がほとんどいないというのが現状です。

<<前の記事 一覧 次の記事>>