昨日も、ヘロヘロの状態でした。 月曜の診療を終えて家に帰ってきた時の状況です。昨日も触れたように、週末の学会発表の準備もしないといけないのですが、別の学会のエントリーの締め切りが迫っています。 以前なら体力に任せてって感じだったのかもしれませんが、最近は疲れたらまず寝る!。そして、夜な夜な起き出して、学会の準備をするというスタイルをとっています。 0歳児への負荷試験についてまとめています。当院のデータでは、圧倒的に卵が多く、乳、小麦と続きます。それとわずかですが、大豆の負荷試験もやっていました。 まず、卵の集計がほぼ終わりました。0歳児の負荷試験というと、当院はアトピー性皮膚炎を早く見つけ、そして食物アレルギーの早期発見にも努めています。 ですから、アトピーからの経皮感作で卵白が陽性になった患者さんに対して、負荷試験をするのがほとんどだろうと考えていました。イメージ的には、8割ほどかなと思っていました。 実際に集計してみると、7割弱でした。要するに、卵の数値が高く、卵アレルギーに傾いている乳児に対して、卵を少しずつ与えて、卵アレルギーの発症を予防してしまおうという患者さんが、それだけの割合いたということです。 残りの3割強は何かというと、既に症状が出ているということです。別の言い方をすれば、卵アレルギー確定と言えるでしょう。 その3割強も、二つのグループに分けられます。7割が即時型といって、食べてすぐにじんましんが出るとか、嘔吐するという、食物アレルギーの典型的な症状が出ていました。 残りの3割は何かというと、消化器症状でした。食物アレルギーの定義は、食べて2時間以内にじんましんや咳などのアレルギー症状が出ますが、2時間以上経って、嘔吐のみが見られるケースがあります。卵は結構こういう患者さんが多いのです。 「こんなに多いのか」とその割合に対し、そう感じました。乳児が卵を食べて、2、3時間して吐くと、皮膚や呼吸器症状が出ないため、多くの医師が胃腸炎だと診断しています。これだけの割合がいるとなると、もう少し専門でない小児科医にも、こういう病態があることを知ってもらう必要があります。 この消化器症状は、少量の卵黄でも嘔吐を繰り返してしまうため、対応に苦労します。それでも即時型も含め、症状の出てしまう患者さんにも少量の卵を食べさせようとしていることも確認できました。 興味深い割合だと考えています。 |
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