先日、アレルギーで診ている患者さんの顔に水イボを発見しました。 話を聞けば、皮膚科にかかっているそうです。背中の水イボを示され、その皮膚科で取ったそうです。 「あれっ、顔は?」と言うと、「顔は取らない」と皮膚科医から言われたそうです。以前も触れましたが、水イボも混乱の多い感染症だと思います。 厳密には“混乱が多い”のではなく、“適切に対応されていない”と言うべきでしょうか?。日本小児皮膚科学会のホームページには、数が少ないうちに取るべきと書かれていますが、多くの皮膚科医、小児科医が「放っておけば治る」と言っています。9割を優に超える医師達がです。 背中のものを取ってもらったのは有り難いのですが、顔はなぜ取らない?。顔の方が広がったら最悪のため、取るべきです。 結局、その医師の忖度ってやつでしょう。目とか傷つけて訴えられたら嫌だと考えたのでしょう。 私はトヨタ車に乗っていますが、その患者さんの父はメカニックで、車のことでお世話になっています。メカニックの世界なら、車の調子が悪いのを、車の大企業や、町の小さな修理工場に勤めていようが、同じように修理するはずです。 車を直す、病気を治すと同じようなことをやっているのに、メカニックは同じように診断し、同じように部品を交換したりして元通りにしようとするのに、医師が治療に関して違うことを言うのはおかしくないでしょうか?。 水イボに関しては、今回は顔は取らないと言うことですが、本来取るべきことを推奨されているのに、多くの医師が取りもせず、放置しなさいと言うのがおかしいと思うのです。 そもそも食物アレルギーも、除去しなさいという医者はいまだに多いし、学会も「開業医は負荷試験をしない」、「専門病院に紹介しなさい」と言ったりします。 私の業界は、やっぱりおかしい。そう感じています。 |
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