小児科 すこやかアレルギークリニック

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髪の毛と比べると
2019/11/13

面白い画像を撮ってみました。

最近は、連日インフルエンザの予防接種をやっていますが、私が医者になった頃と、「ちょっと違うな」と気づいたことがあります。

注射針の細さです。昔はもっと太かったと思うのですが、最近は「つくづく細いな〜」と感じます。

画像をご覧ください。左が髪の毛、中央が予防接種の注射針、右が採血用の針です。さすがに髪の毛ほどの細さではないですが、結構細いのが分かると思います。

注射針は細過ぎると予防接種や注射の際に実用性を失います。現実的な必要最小限の“太さ”は必要なんだろうと思います。メーカーの企業努力でここまで来たんだろうと思っています。

さて、昨日の患者さんがどうなったか知りたくありませんか?。卵はアレルギー採血の数値が高くても結構食べられますが、ミルクはそう簡単ではありません。多分、負荷試験に本格的に取り組んでいる医師なら、ご存知だろうと思います。

ミルクは、生後6ヶ月でクラス3、1歳の時点で5まで跳ね上がりました。牛乳で負荷したところ、0.5mlで発赤がありました。これではちょっとした誤食でアナフィラキシーを起こしてしまうことでしょう。それでも、完全除去にはせずに、現在、慎重に進めているところです。

一方、卵は卵白がクラス4、オボムコイドが0から、1歳まで待ったせいで、いずれもクラス5に跳ね上がりました。多くの医師が「卵なんて食べちゃいけない」と言うのでしょう。

長年取り組んできて、除去ってしてはいけないことなんだろうと考えています。卵なんて特にそうです。

卵は少量含む加工品をたまには摂っていたことが分かりました。と言うことで、初診されたのが、6月末のことでしたが、卵クッキーの負荷はオッケーでした。実は、先週カステラの負荷試験をやり、何も問題なく食べられました。

地元の小児科医から「向こう半年は除去」なって言われていましたが、半年もせずに卵を多く含むカステラまで食べられています。

医師は、分かったかのように「除去、除去」なんて言ったりしますが、それが「一番やってはいけないことなんだろうな」とつくづく思っています。注射針のメーカーのように、人知れず企業努力はすべきなのでしょうね〜。

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