小児科 すこやかアレルギークリニック

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1年間除去
2020/01/29
食品を食べて、食物アレルギーの症状を起こしたとします。

普通は、かかりつけの小児科の元を急いで受診すると思います。アレルギー採血を行い、卵なら「卵は1年間除去しなさい」と言われると思います。

少々驚きましたが、これは食物アレルギーのガイドラインに明記されていることであり、医師は国の方針に従ったということになります。

例えば、卵焼きを食べて症状が出てしまった場合。卵入りのお菓子や練製品を食べていたのなら、卵料理という濃いものを食べさせたがために症状が出たのであって、薄いものでは症状が出ない訳です。それさえも除去してしまうのは、食物アレルギーの原則「必要最小限の除去」にそぐわないことになります。

しかも、「1年間」って期間に根拠はあるのでしょうか?。私は知りませんし、1年間待って本当に治るかどうかも、懐疑的に見ています。

そこで、それに関して現在、当院でのデータをまとめている最中です。ある約1年間に卵焼きや炒り卵で負荷試験を行った患者さんを対象にして、それ以前の負荷試験の状況を見てみると、多くが当院得意の「卵クッキー」→「カステラ」→「卵焼き、炒り卵」の3段階に分けて負荷試験をしていました。

慎重すぎるとお思いかもしれませんが、患者さんはなぜ負荷試験をやったかというと、卵白の抗体価が2から6と高く、未摂取であるか、卵を口にしてアレルギー症状を起こしているから、卵が除去になっているからです。

抗体価が高い患者さんは、1年放置しても0にはならないことがほとんどだと思います。また、卵で症状を起こしてしまえば、向こう1年間は除去というのが国の方針です。

私が18年食物アレルギーの専門的診療に携わってきて考えていることは、なるべく早期に、なるべく症状を起こさずに食べさせていくことが重要だということです。ですから、今回のような抗体価が高いとか、卵で即時型症状を起こしたからといって、除去はしておりません。

こんな状況で当院を受診された患者さんが、その後の「1年間」で何が起きたかは、明日触れようと思っています。

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