小児科 すこやかアレルギークリニック

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昨日の続き
2020/01/30
食物アレルギーは、除去することは良くないと考えています。

これだけ食物アレルギーが騒がれていると、医師から除去と言われてしまうと、親御さんは与えるのを怖くなってしまうし、子どもも食べないように口酸っぱく言われてしまい、食べるのが怖くなってしまうと思っています。

ですから、物心がつく前に食べられるようにしてしまう。これが私の目標というか、是非ともやらなければならないことです。とにかく、何でもいいから食べさせるように心掛けています。

昨日、ある約1年間に卵焼きや炒り卵で負荷試験を行った患者さん数十名が対象であると書きました。そのうち、一部は卵を食べてアレルギー症状をきたしています。つまり、卵アレルギーは確定であり、ガイドライン曰く、向こう1年は除去とされる状況です。

残りは、卵白の抗体価がクラス2から6と高くなっています。食物アレルギーである可能性が高い状態です。やはり負荷試験もしづらい状況かもしれません。

当院は、逆に「何かしら食べさせないといけない」と燃えます。こういうケースでは、1年間除去しても、食べられるようになる保証はなく、大して変わらないのではないかと考えています。

なので、卵クッキーなどの加工品を食べさせようとしています。それをクリアしたら、カステラ、卵焼きと進んでいくのですが、1年後には症状を起こしたことのある卵アレルギー確定のグループのうち、半数弱が卵焼きや炒り卵を食べていました。

また、抗体価が高く、卵アレルギーの可能性の高いグループも、半数強が卵焼き、炒り卵を食べていました。ちなみに、1年半後には、いずれの集団も7割ほど卵の除去を解除できていました。

現時点で、卵を解除できていないのは4名で、1名は通院がなく、どれくらい食べられているか不明ですが、でも4名ともカステラを何とか食べられる段階に達していました。

要は、卵アレルギーのリスクが高い集団において完全除去は1人もおらず、卵アレルギーと言いつつも、カステラを食べられるくらいのレベルに達していました。つまり、積極的に攻めの姿勢で食べさせていくと、ほとんどが食べられるようになっているということです。

そんなに無理をして食べさせようとしたら、強いアレルギー症状を起こすからかわいそう、なんて声も聞こえてきそうですが、アドレナリン注射を要するようなアナフィラキシー は1件もありませんでした。

それでも“除去”を選択されますか?。

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