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2020/02/11
この週末、学会発表を行ってきました。

ホッとしたのもつかの間、今月中にエントリー締め切りの学会もあり、その準備もしなければなりません。

日頃真面目に診療していると、今の学会の課題が見えてくる気がします。小児科的には、食物アレルギーは除去という風潮が色濃いこと、皮膚科的には、湿疹をみてもアトピーを疑うことがほとんどないことでしょうか?。

食物アレルギーは、見つけた時点で食べさせる努力をすることが重要でしょう。何故なら、待てば待つほど、食べるのを嫌いになるし、悪化し得るから。いかに早く食べられる範囲で食べさせるかが最大のポイントでしょう。

ひとまず除去とか、半年とか1年除去というのは、良くないことでしょう。

あと、アトピー性皮膚炎はピンからキリまであり、多くの医師が悪いものしかアトピーと捉えていません。軽いものだってアトピーだし、皮膚の炎症を起こした部分から経皮感作を起こすので、食物アレルギーは起こし得ます。

アトピー性皮膚炎を見逃し、甘い治療を施して経皮感作をさせてしまう医師が多過ぎます。別に経皮感作を起こしても、食物アレルギーは治りますが、それにすら気づいておらず、自宅で卵を食べさせてアレルギー症状を起こしてしまうなんてことが結構あります。

この辺の極めて大事なポイントにスポットを当てて、まとめて、その上で発表すればいいのだろうと考えています。アイデアが次々と浮かんできます。

エントリーの締め切りはあと2週間ほどですので、またカルテを開き、データを抜き出す作業をしなければなりません。

地道な作業は、私は嫌いではないです(笑)。

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