小児科 すこやかアレルギークリニック

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今後に役立てる
2020/02/20
学会の準備をしています。

学会自体は夏になるのですが、エントリーの締め切りが近いので、いろいろやっています。

いまやっているのは、0歳で卵の負荷試験を行った患者さんについてまとめています。0歳で負荷試験をやるのは、多く分けて2つの理由があると思います。

離乳食で卵を与えて、症状が出てしまった場合。これはここ最近述べているように、学会は食べて症状が出てしまった場合、向こう1年間は除去を推奨しています。

これは、卵黄から卵料理を与えてしまった時に発症しやすいので、要は卵黄程度なら食べて何ともないはずであり、それは食べさせていくべきと考えています。

ただ親御さんは恐怖心があるので、食べられるかどうかを実際に負荷試験をやることで、自信を持っていただいています。

だいたい、症状が出て、割とすぐに受診してくださりますし、負荷試験を行っています。食べて、即時型症状をきたした患者さんが生後何ヶ月で発症しているかは、当院を初めて受診した月齢で代用できると考えています。結果は、8ヶ月後半でした。

一方、もう一つの負荷理由は、卵白の抗体価が高い場合です。未摂取なので、症状が出るかどうか分かっていません。これも、自宅で安易に卵を与えてしまうと、アレルギー症状が誘発されてしまうので、医院で負荷試験を行い、食べられた範囲内で食べ進めるように指導しています。

アトピー性皮膚炎があり、「経皮感作」によって数値が上がっており、これはアレルギー採血を行ってみないと分かりません。経皮感作はかなり早い時期から起こっているので、湿疹がアトピー性皮膚炎であろうと判断された状態で採血をさせていただいています。

となると、先ほどの食べて症状が出たというタイミングよりは、早いであろうと予想されます。調べてみると、平均5.5ヶ月ほどでした。

何となく予想できる話でしたが、実際に当院独自のデータとして、今後に役立てていこうと考えています。

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